研究課題/領域番号 |
18K01770
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
歌代 豊 明治大学, 経営学部, 専任教授 (80386416)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | IoT / ビッグデータ / AI / 情報資産ベース戦略 / デジタル革新 / プラットフォーム / 両利きの経営 / ダイナミックケイパビリティ |
研究実績の概要 |
IoT-ビッグデータ-AI(IBA)の進展に伴う企業戦略や産業構造の変化に関する先行研究のレビューに基づき,研究課題の明確化と調査分析計画の検討を行った。 本研究に関連する研究領域や概念は,プラットフォームリーダーシップ,プラットフォーム包囲,レイヤー構造化,ビジネスエコシステム,情報資産ベース戦略など多岐にわたっているが,これらに関連する先行研究をレビューした。また,デジタル革新に成功する企業の特徴を分析するうえで有用と考えられる先行研究として,資源ベース理論,ITケイパビリティ,ダイナミックケイパビリティ,両利きの経営等の研究をレビューした。 情報資産ベース戦略については,カルチュアコンビニエンスクラブ(CCC)とオムロンを継続して調査し,分析を行った。加えて,NTTドコモグループによるモバイル端末データをベースとした事業創造の事例を調査分析した。 これらの事例分析から,IoTをベースとしたデジタル革新は, 1)生産・SCMプロセス革新(事業戦略レベル),2)製品・サービスのデジタル革新(事業戦略レベル),3)情報資産ベースのサービス事業創造(企業戦略レベル),4)情報流通の整備(企業間レベル)の4つに類型化できることを示した。また,一部企業では,これらを連動させ戦略進化させていることを把握した。 以上の先行研究レビューと事例分析にもとづき,今日のビジネス環境が,企業内の機能間,事業間,さらには企業間が複雑に絡み合ったビジネスエコシステムとして形成されていることに着目し,情報資産ベース戦略,ビッグデータの生成流通活用,デジタル革新を生む組織の特徴に関する研究課題を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度末に生じた新型コロナウイルス感染症流行により,インタビュー調査および研究会討議等が困難となったため。
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今後の研究の推進方策 |
研究課題を明らかにするために,日本におけるデジタル革新に関する企業行動の分析を事例およびアンケート調査データに基づき行う。 情報資産ベース戦略およびビッグデータの生成流通活用に関する研究課題に関しては,事業化の背景と経緯,組織内の意思決定過程,企業間連携の構造,将来展望等について事例分析を継続する。 また,デジタル革新を生む組織の特徴に関する研究課題に関しては,調査フレームワークと仮説を具体化し,定量調査(アンケート調査)を実施し,回答データに基づき分析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度末に生じた新型コロナウイルス感染症流行により,インタビュー調査および研究会討議等が困難となったため,その結果を受け実施する予定であったアンケート調査実施を延期した。それらは2020年度に実施する予定とした。
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