研究課題/領域番号 |
18K01773
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研究機関 | 松本大学 |
研究代表者 |
兼村 智也 松本大学, 総合経営学部, 教授 (70367548)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 新事業展開 / アジア / 中小企業 / 経営の現地化 / 人材 / 技能実習生 |
研究実績の概要 |
2019年度に実施した現地調査をもとに、ミャンマーに進出する日系中小企業(商社)が新事業展開(加工業)に乗り出すケースを用いて、その理由や可能にした要因等を明らかにした。理由・背景として現地の未充足な需要があり、かつ顧客であり競合者にもなる日系加工業者の進出がみられなかったこと、その際、必要になる技術については日本で就業経験・技術をもつ技能実習生を活用していることが明らかになった。 2020年度については新型コロナの影響で調査活動がほとんど進まなかった。そのなかで実施できた企業調査から、前記同様、技能実習生を活用した海外進出、そして現地での新事業展開に取り組む企業があること、これには事業意欲に富む良質な実習生との「出会い」が必要になること、また彼らに任せられるのは技術であり、経営には別途人材の確保が必要になることなどが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により、海外調査はもとより、国内での(特に都市部への)移動も制約され、企業訪問調査の実施が困難になったため。
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今後の研究の推進方策 |
ワクチンの普及とともに移動の制約が緩和されるのを待ちながら、可能な範囲内(例えば域内)で企業訪問調査を実施する、同時にその補完として文献調査を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響で企業訪問調査が実施できず、旅費の使用ができなかったため。移動制限の緩和に伴い(年度後半を想定)、主として旅費、物品費(関連図書の購入)での使用を計画。
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