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2018 年度 実施状況報告書

企業合併と金融危機後のドイツ企業の人的資源管理の変化に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K01786
研究機関東北大学

研究代表者

石塚 史樹  東北大学, 経済学研究科, 准教授 (40412548)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード人的資源管理 / 労使関係 / 多国籍企業 / 金融危機 / 資本主義の多様性
研究実績の概要

今年度においては、別の研究課題との時間配分の必要性と照らし合わせ、海外調査による史データの採取、具体的な分析に必要な物品の購入を差し控え、次年度以降のフィールドワークの相手先の確保に努めることとなった。というのも、研究対象である企業が本社を有するドイツおよびEU圏においては、2018年よりのEU一般データ保護規則(GDPR)の発効により、本研究課題の対象となる一切の人事関係の情報を含む、個人情報にかかわるデータの採取が著しく困難化することが予想されたためである。本研究では、人的資源管理にかかわるルール作りにかかわる、人事情報を扱う立場にある当事者に対する聞き取り調査を中心とするフィールドワークが重要な役割を果たす。しかしながら、2018年度においては、当初の問い合わせの際に調査協力に積極的であったインタビュー・パートナーの候補者が、上記のデータ保護規則に備え、調査に対し、慎重な態度を見せることになった。このため、同年度においては、各候補者に対する予定質問票の送付を繰り返し、相手の許可が出るまで、調査の意図と質問票に記載された質問の内容の修正を繰り返すこととなった。この作業は、全候補企業で半年以上かかる、極めて労力のかかる作業となった。しかしながらこの作業は結果的に、各企業における2019年度秋以降の聞き取り調査の許可を得ることにつながっただけでなく、現在ドイツ企業で起こりつつある人的資源管理上の変化の大まかな方向性をつかむことに貢献した。これにより、練り直された仮説をもとに、2019年度には本格的なフィールドワークに乗り出す予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究代表者が並行して参加している研究プロジェクトとの間での時間配分の再調整の必要性が生じたこと(先行する科研費研究プロジェクトにおいて、過年度に発生した自然災害を原因として、2018年度に集中的に海外調査を実施する必要性に迫られた)、また、予定調査先より、調査計画に対するチェックが厳しくなり、先方との調整に多大な時間を費やすことになったため。

今後の研究の推進方策

2019年度は、2018年度にアポイントメントを獲得した聞き取り調査を実行する。この上で、次年度以降の調査計画を確定する。聞き取り先の確保に再び困難が生じた場合には、マネージャーの利益代表組織、使用者団体への仲介を依頼する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2018年度は、調査予定相手先との調整と調査準備に時間を要し、現地調査を実行できなかったため。2019年度はこれに対し、前年度分の遅れを取り戻す形で調査を実行するため、翌年度分請求分と合わせて助成金を請求した。

備考

概要→教員紹介

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 東北大学 経済学部・大学院経済学研究科・会計大学院

    • URL

      https://www.econ.tohoku.ac.jp/econ/member/ishizuka.html

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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