本研究の主目的は、ある企業の内部データを用いて、従業員の先験的選好が従業員満足度等に及ぼす影響を推計することである。この目的に向けて、当該企業の詳細な内部データを用いたケーススタディを行った。 第一に,従業員意識調査を毎年8月に実施した。新型コロナウィルス感染拡大を受けて,2021年以降は全調査のオンライン化を実現した。第二に,当該企業の人事部より人事マイクロデータの提供を受けてデータを統合,かつ過去年度データと合わせてパネルデータを構築した。第三に,このデータセットを用いた分析結果を,2018年度,2021年度および2022年度の日本労務学会報告した。
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