研究課題/領域番号 |
18K01800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
笠原 民子 静岡県立大学, 経営情報学部, 講師 (40523189)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | グローバルタレントマネジメント / 地域統括本社 / タレント識別プロセス / 国際人的資源管理 / 日本多国籍企業 |
研究成果の概要 |
本研究は、グローバルタレントマネジメント、特に、タレント識別における地域統括本社の役割を実証的に明らかにすることを目的としていた。地域統括本社に着目した理由は、本社と海外子会社間には物理的、文化的、制度的距離があるために、本社が適切に距離のある海外子会社のタレント候補者を認識することが難しいことが指摘されてきたからである。 文献レビューを通じてタレント識別における地域統括本社の役割に関する概念モデルを構築した。それを踏まえて、定量調査の測定項目を設定し、欧州地域における日本企業の地域統括本社、地域統括本社の管理下にある海外子会社、本社の管理下にある海外子会社を対象に定量調査を実施した。
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自由記述の分野 |
国際経営
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、第1に、グローバルタレントマネジメント研究にて看過されてきた地域統括本社の役割に着目し、タレント識別プロセスに影響を与える諸要因を明らかにした点にある。第2は、これまで欧米の文脈におけるグローバルタレントマネジメント研究が主流となってきたが、日本企業のデータを用いてタレント識別プロセスに影響を与える諸要因及び特徴を明らかにしようとした点にある。 本研究の社会的意義は、多国籍企業及び多国籍企業に従事するタレントに対して、タレントのキャリア形成に影響を与える外的・内的諸要因を明らかにするとともに、本社と海外子会社間の距離をブリッジする地域統括本社の役割を明らかにしたことにある。
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