本年度は最終年度であり、今までの理論及び実践の精緻化及び発表を予定通り実施した。昨年度までで予定通り、理論の体系化、ワークショップの開発及び協力企業との実践が完了し、本年度はその成果をまとめ1件の国際ジャーナルでの掲載と2件の国際学会での発表、及び1本の国内のジャーナルへの掲載を完了した。 具体的な研究成果として、昨年度までに理論的な点として、組織へのアイデンティフィケーションがアイデア創出に影響を与えており、組織の外の社会文化的なコミュニティへのアイデンティフィケーションが重要であることを示唆し、それに基づいたワークショップを開発し、実践した。今年度はその理論の精緻化として、ダイバーシティ&インクルージョンに理論展開を行い、デザインドリブンイノベーションを組織的に実践するためには、ダイバーシティ&インクルージョンが鍵となることを発見した。 この新たな発見により、デザインドリブンイノベーションとダイバーシティ&インクルージョンの理論的な繋がりが生まれた。この研究の発展としては、このような点を発展させていきたい。
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