研究課題/領域番号 |
18K01808
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
後藤 哲郎 法政大学, イノベーション・マネジメント研究センター, 研究員 (70815307)
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研究分担者 |
洞口 治夫 法政大学, 経営学部, 教授 (20209258)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ビッグデータ / AI / アグリテック / データポイント戦略 / スマート農業 / 技術革新 |
研究実績の概要 |
2018年度より開始した本研究では、アグリテック関連企業の事例調査、官公庁と複数の企業が連携して各企業が持つ技術革新とそこから作り出された点在する情報・知識を組織間で移転・活用するプロジェクト活動として新潟市のアグリテック・プロジェクトの事例を確認できた。この事例をもとに作成した論文がProcution and Operation Management Society(POMS)の国際学会報告に採択された。そのため学会発表を行った(2019年5月、ワシントンDC)。この発表結果として、アグリテック関連企業がデータ収集をする際用いる技術要素について、特にデータ収集するポイント選択に影響を与えているという仮説に至り、追加的な事例調査に加えて定量的データによる分析を行った。具体的には農林水産省作成のスマート農業技術についての資料を用いた定量的分析を行なった。この結果を日本のアグリテック企業におけるビッグデータ情報技術を用いたデータポイント戦略として理論化し、分析を進めている。この分析結果をまとめた論文はAcademy of International BusinessおよびThe Association of Japanese Business Studiesの学会報告に採択された。Academy of International Businessの2020年7月の国際学会(オンライン開催)において発表予定である。The Association of Japanese Business Studiesの2020年の学会は新型コロナの影響により中止となり、2021年に改めて発表することとなったが、2020年度にProceedingsとして発行される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査実施二年目の計画に対して想定通りに事例調査およびスマート農業技術についての資料を用いた定量的分析を実施できたため。また、調査対象領域として、アグリテック、スマート農業に取り組む企業の分析結果としての理論化を進めており、その結果を国際学会(POMS)にて発表できた。また、2020年度にも国際学会(AIB)にて採択され、発表の機会を得たため。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度までに行った事例調査およびスマート農業技術についての資料を用いた定量的分析結果として理論化を進める。 事例収集については、新型コロナの影響から海外渡航・国内移動の自粛による制約があるため、追加的な資料・データ収集を行うものの農業センサスデータなどの官公庁が発行している統計データ、業界専門誌の記事データなど2次データの収集・分析を中心に進める。 最終的な研究結果は国際学会のProceedingなどの形でとりまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響により海外渡航・国内移動の自粛による制約が発生したため、資料収集調査、海外学会発表のための出張を2021年度に行うこととしたため。
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