国連において採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)を達成する為に、企業は自社の活動をこのSDGsの17の目標に「紐づける」だけでは、それらの活動はいずれ停滞し、企業の有するパワーを社会的課題の解決に結びつけていくことは難しい。本研究では、企業理念や企業固有の文化や価値に根ざしながら、今日的な課題とされているダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンというDEIの観点から、周縁化されているステイクホルダーからのマイナーな問いかけに応えつつ、多様なステイクホルダーが納得する「正統性」を提示してソーシャルイノベーションを実現することの重要性を指摘した。
|