研究課題/領域番号 |
18K01811
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
諸上 茂登 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (60130837)
|
研究分担者 |
臼井 哲也 日本大学, 法学部, 教授 (60409422)
橋本 雅隆 明治大学, グローバル・ビジネス研究科, 専任教授 (30218424)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | マーケティング・ケイパビリティ / 国際マーケティング / 多国籍企業 |
研究実績の概要 |
昨年度は本課題の目標であった学術書の出版を行った。本課題の3名に加え,国際マーケティングの専門家,5名に新たに参画いただいた。研究成果は『国際マーケティング・ケイパビリティー戦略計画から実行能力へ』と題し,2019年6月に同文舘出版より上梓した。 今年度はこの成果を踏まえ,さらに国際マーケティング・ケイパビリティの概念の精緻化を図るため,代表者と分担者がそれぞれの専門領域において活動を行った。たとえば,「Covid-19によるECプラットフォームの利用メカニズムの変化」また「多国籍企業におけるビジネスモデルの理論的基礎」などの個別研究テーマにおいて国際マーケティング・ケイパビリティ概念の適用の可能性を検討している。 とくに分担者の一人は,多国籍企業研究における内部化理論とマーケティング・ケイパビリティを結び付け,新たな分析枠組みの開発に着手している。日系企業のケーススタディを用いて,多国籍企業の本社と子会社間の構築されるべきマーケティング・ケイパビリティの内容について解き明かすことを目的としている。その成果は令和3年度に国際ビジネス/国際マーケティング分野の国際ジャーナルへの投稿を予定している。 以上のように本年度の実績は総括できるが,やはり本年度は感染症の影響は大きく,残念ながら計画通りに研究活動は進行していない。そこで研究期間を当初の予定よりも1年間延長する手続きを取った。令和3年度が最終年度となる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
感染症拡大の影響により,データ収集が滞っている。また予定していた研究会等も計画通りには実施できなかった。しかし一方で,各自が分業し,国際マーケティング・ケイパビリティを他の研究テーマに適用する可能性の検討を行っている。それら研究成果(論文等)は今年度には間に合わなかったが,研究期間を1年間延長することにより,令和3年度の成果報告に期す。
|
今後の研究の推進方策 |
各自が国際マーケティング・ケイパビリティ概念を適用した論文の執筆に取組んでいる。令和3年度には代表者,分担者間でオンラインの研究会も実施し,研究の質を高める。そして国内外のオンライン学会等での報告を経て,さらにブラッシュアップし,国内外の学会誌等へ投稿する。令和3年度中の論文の発行を目指したい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本年度は感染症の影響により,計画していたデータ収集ならびに国際学会への参加が中止となった。そこで次年度(令和3年度)にはオンラインツール等を活用して,データ収集(オンラインでのインタビュー調査,2次データの収集等)を実施し,オンラインの国際学会等での報告を経て,研究成果を国内外の学会誌において論文として発表したい。
|