研究課題/領域番号 |
18K01813
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
関 智一 立教大学, 経済学部, 教授 (50301966)
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研究分担者 |
菰田 文男 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 名誉教授 (60116720)
井口 知栄 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (20411209)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 研究開発 / 生産性 / 人工知能 / 深層学習 / テキストマイニング / イノベーション / ネットワーク |
研究実績の概要 |
研究代表者(關 智一)は、研究開発の生産性分析について2018年度から2020年度にかけて図書・分担原稿3本、学会報告2本、論文・Special Essay1本を研究成果として発表した。Special Essayは多国籍企業学会発行のNewsletter(JAPAN MNE Insights)に掲載されており、国内外に向けて公開されている。 研究分担者の一人(菰田文男)は、これまで人工知能・深層学習をテキストマイニングに導入する自然言語処理の研究成果を摂取して、日本企業の選択と集中戦略の立案に資する有効な手法の確立を目指す研究を進めた。その結果、人工知能による自然言語の理解は急速に進んでおり、係り受け関係などの理解は以前よりも正確になっていること等が理解され、この手法を導入することの意義が確認された。しかし、自然言語の意味の理解は形式的・文法的なレベルにとどまる場合が多く、真の意味での係り受け関係や文脈の理解は容易ではないため、文書の類似性の発見のためには未だ不十分であること等も確認されたので、現在この限界を克服するための研究を進めている。 研究分担者の一人(井口知栄)は、在日多国籍企業に対して行ったアンケート表を用いたデータによりイノベーション活動について分析をし、2020年度までに学会報告をして様々なコメントを頂き、議論を重ね、日本におけるイノベーション活動について在日外資系企業がどのようなネットワークを模索しているのか、について研究を進めた。2020年度に学会報告をした論文「Subsidiary Competences in Japan: Why Autonomy and Business Networks Matter」は、海外ジャーナルの査読審査の第3フェーズの段階である。この論文は2021年度にManagement Internationalに刊行される予定である。
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