研究成果の概要 |
本研究では,(1)正社員と多様な非正社員の賃金決定方法と賃金格差,(2)サービス職のおもてなし行動が組織に及ぼす影響,(3)同一企業内の多様な雇用区分の組織内公正性を検討した。 主な発見として,第1に,正社員と非正社員に同じ賃金決定要素を重視する企業では,非正社員の基本給水準が高い傾向にあること,第2に,サービス職のおもてなし行動がおもてなし満足度や組織市民行動を通じて組織に良い影響を与えること,第3に,非正社員の呼称と雇用契約上の分類基準に齟齬が生じていること,第4に,非正社員の組織内公正性と個人の態度・行動尺度との関係性は,正社員と異なる可能性が示唆された。
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