研究課題/領域番号 |
18K01819
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
小島 廣光 星城大学, 経営学部, 特任教授 (80093029)
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研究分担者 |
平本 健太 北海道大学, 経済学研究院, 教授 (00238388)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 公益法人制度改革 / NPO法と寄付税制の改正 / 新・政策の窓モデル / 非営利法人制度改革 / 事例分析 |
研究実績の概要 |
2020年6月,下記の論稿を発表した。小島廣光・平本健太(2020)「政策形成と非営利法人制度改革-新・政策の窓モデル-」『経済学研究』(北海道大学)第70巻第1号,pp. 11-127。 本稿では,Ⅱ節で先行研究の検討を行った。Ⅲ節で2事例を分析するための理論的枠組である新・政策の窓モデルを導出した。Ⅳ~Ⅴ節で2事例を暫定的に分析した。Ⅵ節で2事例の共通点と相違点に関する発見事実と命題を導出した。 6月以降は,上記の論稿を一部とする下記の著書の原稿を執筆した。小島廣光・平本健太(共著)『非営利法人制度改革の研究―新・政策の窓モデルによる事例分析―』著),北海道大学出版会(2022年2月刊行予定)。 本書は,わが国において市民活動促進の観点から必要性が認識されながらも,長い間行われてこなかった非営利法人制度改革(公益法人制度改革ならびにNPO法と寄付税制の改正)が,20世紀末から21世紀初頭までの約15年間に「なぜ」そして「どのように」実現したのかを,事例研究によって解明することを目的としている。具体的には,上述の2事例を取り上げ,それぞれの制度改革を導いた因果メカニズムを明らかにする。分析の結果得られる発見事実と政策形成の本質に関する命題は,わが国において今後も継続して行われるであろう非営利法人(公益法人,NPO法人,社会福祉法人,学校法人,宗教法人,医療法人等)の制度改革に際して,政府の内部と周辺のさまざまな参加者がいかに行動すべきかの指針を提供する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍で,対面での研究打合せおよび共同研究が十分できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍の状況の中で,SkypeおよびZoomを活用して,対面での研究打合せおよび共同研究ができない部分を補い,著書の刊行に向けて努力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で,対面による研究打合せと共同研究が十分に行うことができなかった。
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