• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

日本酒の海外市場での浸透メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 18K01832
研究機関新潟大学

研究代表者

岸 保行  新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50454088)

研究分担者 浜松 翔平  成蹊大学, 経済学部, 准教授 (00751257)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード日本酒の輸出 / 伝統産業 / 生産情報・分類情報・適合情報 / 情報の生成・流通・消費 / 海外市場
研究実績の概要

2022年度は、研究期間の最終年度に当たるため、これまでの研究結果を纏める作業とともに、国内外でのフォローアップ調査を実施した。
まず、2022年度の前半に国内の酒蔵および酒販店でのヒアリング調査を実施し、Covid-19下での日本酒の輸出の状況をヒアリングし、それ以前までの輸出状況との違いの把握に努めた。さらに、どのような生産情報と分類情報を生み出しているのか、生産の現場で日本酒の輸出に向けた生産情報の生成に関する最新情報を調査した。また、2022年度の後半は北米地域への日本酒輸出のフォローアップ調査を実施した。具体的には米国カリフォルニアでの現地調査をおこなった。また、新たにカナダへの日本酒の輸出の状況を調査し、どのような生産情報が付加されながら販売されているかの実地調査をおこなった。カナダは日本酒の輸出先の上位国ではあるが、米国の市場とは特徴が大きく異なっている。カナダでは米国とは異なり、酒類の輸入については、アルコール飲料輸入法(Importation of Intoxicating Liquors Act)によって、州政府にその管理権限が与えられており、カナダへの酒類輸入はすべて各州のアルコール飲料専売公社を通じて処理されることが義務付けられている。そのため、政府がアルコールの流通を一元的に管理しており、輸入業者は政府の定める酒類管理委員会と取引をおこない、現地での販売をおこなうことになる。
さらに、2022度の全体を通して、これまでに調査してきた調査データや資料の纏めをおこない、生産情報・分類情報・適合情報の各セグメントで、どのような情報を生成しているのかについて理論化する試みをおこなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] セレンディピティは制度的同型化からの離脱に如何なる役割を果たすのか? : マスカガミの「アルファベットライン」開発を事例として2023

    • 著者名/発表者名
      湯田浩司,岸保行
    • 雑誌名

      新潟大学経済論集

      巻: 114 ページ: 59-72

  • [雑誌論文] Strategic utilization of terroir in Japanese sake industry2023

    • 著者名/発表者名
      Tseng Kuo-Che、Kishi Yasuyuki
    • 雑誌名

      International Journal of Wine Business Research

      巻: 0 ページ: 0-0

    • DOI

      10.1108/IJWBR-12-2022-0048

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 伝統産業における形式知化の方向性と国際展開 ~日本酒産業とワイン産業の比較分析~2022

    • 著者名/発表者名
      岸保行
    • 学会等名
      国際ビジネス研究学会「第29回年次大会」(九州大学、ハイブリッド方式での開催)

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi