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2023 年度 実績報告書

新興国における立地選択行動とダイナミックLOF

研究課題

研究課題/領域番号 18K01846
研究機関桜美林大学

研究代表者

齋藤 泰浩  桜美林大学, ビジネスマネジメント学群, 教授 (50296224)

研究分担者 竹之内 秀行  上智大学, 経済学部, 教授 (90297177)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード多国籍企業 / 距離 / 両利き
研究実績の概要

最終年度の成果は「国際ビジネス研究における両利き概念の検討-クロスドメイン国際両利きとその測定方法-」『桜美林大学研究紀要 社会科学研究』第4号,17-33である。Bruyaka&Prange(2020)の国際文化両利き(以下ICA)の測定方法を用いて、IB分野においてパラレルに蓄積されてきたFDI両利きと国際文化両利きの2つの系譜の統合を試みた。ICA測定方法は基準点を本国以外に移動するACDに基づいており、その改良はWADなど距離尺度の精緻化につながると考えたからである。しかし、改良というよりも応用であり、ベクトル代数に基づき探索スコアと深化スコアを(x,y)座標軸とするICA測定方法をもとに、深化軸と原点と座標系上の点との角度(Ω)を縦軸、年数を横軸にしたオリジナル図でキヤノンの国際両利き度合の軌跡を描くと 国際文化両利きのΩとFDI両利きのΩが収束しているように見えたり、両者の和が1980年後半以降30~35度あたりで安定しているなど興味深い点が明らかになった。
とはいえ、本研究課題の①立地選択において距離と経験が与える影響を考察することを通じて新しいダイナミックLOFについて検討し、②改良版新型ダイナミックLOFを用いて日系自動車部品メーカーの立地選択について実証研究を行う、という2つの目的のうち①もまだ道半ばといった状況である。齋藤(2021)で距離研究のレビューを通じて課題を明らかにし、齋藤(2022a)では立地選択や距離とも近い研究領域である両利きへの理解を深め、そして齋藤(2023)でICA測定方法の可能性を検討してきたが、やはり新たな測定方法が必要である。潜在的な進出先国をノード、進出経験を紐帯と考え社会ネットワーク分析を応用できるか探ったが、別の測定方法の考案中である。WADより多くの距離データを必要とする点を解決し、購入した海外進出データで分析を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 国際ビジネス研究における両利き概念の検討 -クロスドメイン国際両利きとその測定方法-2024

    • 著者名/発表者名
      齋藤泰浩
    • 雑誌名

      桜美林大学研究紀要 社会科学研究

      巻: 第4号 ページ: 17-33

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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