研究実績の概要 |
2022年度の一つ目の研究実績として、これまで取組んできた研究開発拠点の役割の変遷を多国籍企業側の要因とホスト国側の要因の双方向からのインタビュー調査による検討を踏まえて、ホストアジア諸国における多国籍企業の役割の変化について、グローバル・バリュー・チェーンと関連させて、国際学会のパネルディスカッションにて報告をした。(Gigoud, A., Iguchi, C., Ishido, H., Korwatanasukal, U., Meyer-Ohle, H. and Staples, A. (2022)) 二つ目の研究成果として、10月に開催した国際学会(EAMSA)のテーマを元に、Asian Business & Management (インパクトファクター4.13の国際ジャーナル)のSpecial editorとして国際チームを組み、「Multinational Enterprises, SDGs, and Asia:Opportunities and Challenges for Firms and Countries」というタイトルのSpecial Issueの公募を始めた。2023年度に、ジャーナルとして出版される予定である。 2022年度中も海外出張が難しく(入国時の待機期間等)、国際学会に直接参加できず、(または、かなり時差のあるオンライン開催)研究報告機会やコメントを頂く機会を確保するのが難しい状況であった。そのため、2023年度まで研究期間を延長することとし、2023年度は最終年度として、これまでのデータに加えて入手可能なデータを用いて、当初より対象国や対象企業の数は少なくなりそうだが、研究課題の解明に向けた論文執筆を行い、学会報告、ジャーナル投稿をしていく予定である。
|