本研究では、ライドシェアリングを含むMaaSについて、各国の制度面の違い等を含めた比較分析を行ったうえで、今後の日本のMaaSの方向性を示した。具体的には、日本では、公共交通が十分にいきわたってない過疎地域にとって、ライドシェアリングを含むMaaSは必要不可欠なツールであること、新たに企業が参入でき、競争性を高められるようなエコシステムを構築する必要があること、などを明らかにした。さらに、過疎地域においては、採算性が厳しく、公的負担が必要となるが、その支出ができる限り少なくなるようなインセンティブ制度を提案した。
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