本研究は、障害者の就労条件の改善に向けてビジネスを展開している社会的企業に注目し、ソーシャル・イノベーションの形成やその影響についてフィールド調査から明らかにすることを目的としました。これにより、障害者の就労問題を学術的に解明するとともに問題解決に役立つ実践的な示唆を導き出すことを目指しました。調査の結果、リスクを冒し、勇気をもって真理を語るという「パレーシア」の特性を社会的企業家に見出すとともに、ビジネスと福祉という両立が難しい2つの役割を同時に果たすことを可能にするハイブリッド組織の特徴を明らかにしました。これらの研究成果については、国内学会誌に出版し、また国内外の学会にて報告しました。
|