本研究はこれまでの先行研究を踏まえ、新たな視点として、人類が直面する「感染症時代」において、企業の重要なITアプリケーションであり同時に差別化戦略を実現する可能性が高いITアプリケーションであるビデオ会議ツールなど「Collaboration Systems(以下、CS)」の経営的及び社会的なインパクトの探求が必要となる点にある。特に、ビデオ会議ツールの効果的活用が、組織やチーム(ビジネスコミュニティレベル)というミクロなプロセスレベルでのIT能力の解明にある。なぜなら「CSは、人や組織のビジネスプロセスや知識の共有さらには知識の創造活動というイノベーションに大きな影響を与えるからである。
|