研究課題/領域番号 |
18K01855
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
高田 朝子 法政大学, イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (10349194)
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研究分担者 |
恩蔵 三穂 高千穂大学, 商学部, 教授 (10287956)
横田 絵理 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (20277700)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 女性後継者 / リーダーシップ / 自信 / 自己効力感 / 帝王学 |
研究実績の概要 |
本研究は以下の6つを明らかにすることを最終的な目的とし、本年度は来年度以降の本調査のための基礎を作ることが最も重要な課題である。1)女性後継者がマネジメント能力を磨く為にどのようなキャリア・経験やネットワークが有効か2)女性後継者にとって承継前、承継中、承継後の父親である社長もしくは前社長との関係はどのようなもので、どの要素がその後の経営に影響を与えるか3どのように自分の後継者としての正当性を社内外に示し、信頼を獲得するのか。4)父親(先代)はどの時点で腹をくくり後継者を娘に決めるのか。それをもたらす要素は何か。5)父親(先代)の承継前、中、後の後継者との関わり方はどのようなものか。6)承継中に父親は自ら人的ネットワークなどの非金銭的資産をどのように娘に承継するのか。
これら全てを見通すために本年度は来年度の本調査までの準備期間として、新しい女性後継者研究のフレームワーク作りの期間とした。第一段階として1)欧米における女性後継者研究の徹底的な文献調査ならびに、日本における承継プロセス研究における文献調査 2)この時期に比較対称の軸足を持つために、①を踏まえた後に予備調査として男性の後継社長のインタビュー調査を行った。インタビュー先として、長崎文明堂、長崎北病院、鹿児島清明、鹿児島商工会議所、鹿児島県庁、徳島県庁など、地方都市の承継問題がどのようになっているのか聴き取り調査をおこなった。インタビュー調査では過去を正確に思い出して語ってもらい信憑性を担保するために当時のメモや日報などを持参し横に置きながら調査を進めた。プロセスそのものについては、男性の場合と実際に比較するために文献研究と並行して、男性後継社長に対しての調査を数件行いベンチマークとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね順調である。基盤となる理論の構築上、定性調査の追加調査を今年度におこなう。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は日本青年会議所の各支部、各地商工会議所を通じての量的調査:前段階で行った調査結果を踏まえた仮説の検証のため、アンケート調査を行う。その後、再度考察と確認のための質的調査をおこなう。その目的は1)アンケートの分析をした上で、考察からの疑問点について追加のインタビュー調査を行い、これまで得た仮説や考察結果についての確認を行う。2)この時期に中間報告として学会発表を行う
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次年度使用額が生じた理由 |
全員での学会発表が、論文の遅延でできずその分の旅費が差異として計上された。
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