混沌とした社会課題に対して、企業とNPOと行政のマルチセクターの協働が求められている。そしてマルチセクター協働を進化させ、コレクティブ・インパクト(CI)の視点からソーシャル・イノベーションを行うことが必要である。CIという仕組みや過程、日本での導入定着に関わる陥穽やその克服などを考えながら、日本でのCIを通じたオープン・イノベーション実現のために必要な要件を抽出することが課題である。さらにクロスセクター協働による集合力を発揮する基盤として、それぞれのセクターが混沌とした社会課題を認識しながら課題解決を行う過程に共振化過程や共感化過程がどのように組み入れられているのかの分析が不可欠である。
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