本研究は、医療・福祉・保健分野で専門職として雇用される非正社員を対象に、職場継続意思形成のメカニズムとその要因について、企業側から提供される組織内学習の機会に焦点を当て、その関係性を明らかにすることを目的として行われた。専門職非正社員は流動性が高く、組織よりも職務へのコミットメントが高い。 本研究では、組織内学習の機会が専門職非正社員の職務意欲や職場への肯定的評価を高める効果が間接的に職場継続意思の形成に結び付けていくことが実証された。 本研究の成果は、専門職として雇用される非正社員の活用のあり方に対して、新たな提案ができたところにあり、ここに本研究の学術的・社会的意義があると考える。
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