研究実績の概要 |
本研究の目的は,組織において不祥事が発生した場合に組織がいかに対応すべきかを,ヒトの主観的な判断の視点から切り分け,それぞれのパターンにおける組 織の対応が構成員の組織に対するロイヤリティに与える影響と,組織活動の影響を受ける対象(主に消費者)からの組織に対する評価に与える影響の検討を行う ことである.2021年度は前年度実施した実験にシナリオを加えた実験,およびインドネシアにおいて不祥事の生起因に関するシナリオ実験をを実施する予定であった.しかし,今般のコロナウイルスに関連した給付金詐欺・搾取などが大きく取りざたされたため,調査の実施を停止した.また,インドネシアにて実施予定であった実験についてもインドネシア国内のコロナ感染の状況により21年中に実施が出来ず,一年の再延期を決定した.ただし,22年3月にインドネシア人参加者約500名を対象とした実験を実施でき,現在分析を行っている.なお,23年1月にLevinson, Cohen, Hioki., Deadly “Toxins”: A National Empirical Study of Racial Bias and Future Dangerousness Determinations, Georgia Law Review, vol.56, pp.225-298.を発表した.
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