研究課題
本研究の目的は、継続的な寄付者の獲得を巡るマーケティング競争が、新しい社会規範の形成にどのように寄与するのか明らかにすることである。特に、ソーシャルマーケティング研究は、伝統的に単発的なソーシャル・キャンペーンの成果を中心に議論してきたが、継続的な成果の捕捉や、個別の活動を通じたマクロレベルでの社会規範の形成過程を捉える社会構築的視点の必要性が指摘されてきた。本研究は、このような研究潮流の中で、関係性概念に注目して検討を進めてきた。本年度は、新型コロナウイルスの影響を受けて研究進捗にやや遅れがみられたものの、たとえばオンラインでの研究を積み重ねるなどの工夫を施しながら研究を進め、一部の成果を公表することができた。査読中のものなど今後の成果公表にむけた手続きを進めているものがあるほか、これまでの蓄積も活かした研究成果を公表できたことや今後の更なる研究への視座を得ることができたことなど、関連諸分野の研究に進展する成果を得た。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件)
岡山大学経済学会雑誌
巻: 54 ページ: 1~13
10.18926/OER/64161
Journal of Business, Nihon University
巻: 92(1) ページ: 49-69