顧客推奨度の測定を目的とした究極の質問(Ultimate Question)と呼ばれるただ一つの質問(Reichheld et al.、2011)に対しては、構造が単純化しすぎているとの指摘や科学的な厳密性の面から疑問を差し挟む議論が従前よりあった。今回、実証データを用いた分析の結果、これまで世界標準として日本を含む各国で用いられてきたNPS算定のための3カテゴリーが日本人顧客を対象とした場合には適合していないことを明らかにした。そして日本人の回答傾向に沿った形での修正版の算定式を用いたPromoter Score Japan(PSJ)を提唱した。
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