研究課題/領域番号 |
18K01897
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研究機関 | 名古屋商科大学 |
研究代表者 |
山岡 隆志 名古屋商科大学, 商学部, 教授 (70739408)
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研究分担者 |
犬塚 篤 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (30377436)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | アドボケイト / 顧客マネジメント |
研究実績の概要 |
研究代表者の山岡は、カスタマー・アドボケイトに関するアンケート調査を行った。取得したデータについては、テキストマイニングおよび質的研究支援ソフトを活用した質的テキスト分析を行った。その結果、カスタマー・アドボケイトの先行要因、中心概念、成果要素を構成する下位概念を抽出した。また、カスタマー・アドボケイトに関連するブランド尺度の要素抽出を行った。一方、顧客マネジメントおよびブランド関連を中心に先行研究レビューを行い、主にブランド関連の尺度の整理を行った。前述した質的調査および先行研究レビューより、定量調査のため質問項目を構築した。調査会社の調査パネルを使用して、定量調査を行いデータを得た。現在、データの分析を行っている。 また、顧客マネジメント、サービス・マーケティング、消費者行動などの本研究テーマに関連する分野の学会および研究会に精力的に参加し、情報収集および考え方の整理を引き続き行ってきた。これまでの研究成果を議論するために、2020年9月に実施された日本商業学会主催の第9回夏の学校において、参加者の中から代表者として選出され参加者全員に対して「カスタマー・アドボケイト:コンセプトモデル」というテーマで報告する機会を得た。また、2020年10月に実施された日本マーケティング学会主催の第9回マーケティングカンファレンス2020において、「カスタマー・アドボカシー志向の研究」というテーマで報告を行った。今後の研究を進める上での有益な意見を得る場となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
精力的に関連する学会や研究会などに参加することにより、顧客マネジメント、サービス・マーケティング、消費者行動などの分野について広く情報収集を行えた。質的調査およびその分析、先行研究レビューを行い、要素抽出と整理を行った。その成果を元に、定量調査票のアンケート内容を固めることができ、調査会社を使った定量調査を行うことができた。当初予定していたより、広範囲な調査を行うことに成功している。
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今後の研究の推進方策 |
定量調査で得たデータを分析し、これまで収集した情報を加味して考察を行う。その結果をまとめて論文化する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究を進める上で、カスタマー・アドボケイトに関わる研究範囲が拡大したことと、当初予定していたより定量調査費用をおさえることができ複数回行うことが可能となり、拡大した研究範囲を実行できる見込みが確認できたためである。
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