• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

調査データに基づく消費者のメディア横断的利用に関わる時間・所得配分モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K01902
研究機関関西学院大学

研究代表者

山田 孝子  関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (80272053)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード消費者メディア接触 / 生活価値観 / ランダムフォレスト / 大規模生活者調査データ / 予測モデル / 「時間・所得」の分配行動 / メディア横断
研究実績の概要

申請者は、本課題の研究成果報告を国際会議EURO2018(29th European Conference on Operational Research), Valencia, Spain,8-11,Julyで"Segmentation of Media Users According to Life Value"として行った。機械学習のセッションでRandam Forestを用いたユーザーのメディア接触と分類モデルとして、生活価値観によるユーザーのメディア利用行動が80%以上の精度で可能であること、予測から派生的に把握したメディアごとの特徴を報告した。SNSをはじめとする様々なデジタルメディアの消費者の利用状況が各国により異なるため、国際会議では、様々な研究者から活発なコメントや質問を得ることができた。2018年度後半は、2014年度のデータで取り組んだモデル化の一般化をめざして、2015年度の大規模調査データへのデータの拡張に取り組んだ。Random Forest以外の機械学習の様々な手法の適用も検討を行い、SVMやNNなどについての検討も進めた。こうした知見からのユーザーの接触モデルへのフィードバックを得て、さらにモデルの一般性、拡張性について検討を進めることができたと考えている。またRandom Forestによるユーザーのメディア接触予測については、現在、投稿論文として準備をすすめている。
異なる生活価値観(社交、家族への姿勢、こだわり、情報発信への積極性など)を持つ消費者のメディア利用行動については、おおよそ期待した通りの予測精度でメディア利用の推定が可能になったと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

国際会議での成果報告を行い、論文として投稿する準備はおおむね順調にすすんでいる。ただしモデルの一般化を優先するため、多年度データへの拡張に優先して取り組んだ。使用するデータが大規模であり、データ形式が年度により変更があったため、予想より時間がかかった。そのため2019年度は前半で予定していた国際会議での成果報告の予定を、年度内ではあるが、後半にずらすことにしたが、おおむね計画の通りに引き続き消費者のメディア横断的利用を、従来の狭義の購買行動ではなく、「時間・所得」の分配行動モデルの作成と実証に取り組んでいる。

今後の研究の推進方策

消費者の生活価値観、意識とメディア利用の相互関係については、モデルとして予測精度の問題をクリアしたと考えている。得られた知見は今年度前半に、速やかに論文として投稿するつもりである。2019年度は、時間配分とメディア利用の分析をすすめ、モデルの要素として取り込むことを中心に取り組む予定である。
時間配分への取り組みの成果をできるだけ2019年度後半には国際会議で報告し、計画に沿った推進の区切りとする。また2019年度後半は、消費者相互の情報伝達、干渉といった要素をモデルに取り込むための基礎的な実験に充てる予定である。前半の時間配分のデータ化では、相互影響を取り込むことを念頭においたモデル化をすすめる。

次年度使用額が生じた理由

年度内で購入した計算機システムのモニタを購入せず既存設備で賄ったため予定額より少なかった。今年度は計算機用の消耗品、特に高額なプリンタトナーなど購入が必要なので、その購入予算にあてる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Segmentation of Media Users According to Life Value2018

    • 著者名/発表者名
      Kuratomo Oyo,Takako Yamada
    • 学会等名
      29th European Conference on Operational Research
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi