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2022 年度 実績報告書

数学理論を用いた財務諸表エラーの測定とグループ企業間の取引構造がそれに与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K01922
研究機関東京経済大学

研究代表者

金 鉉玉  東京経済大学, 経営学部, 教授 (40547270)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードベンフォードの法則 / 財務諸表エラー / 利益調整 / 技術的利益調整 / 実質的利益調整
研究実績の概要

本研究の目的は、ベンフォードの法則を用いて数学理論を財務情報エラーの測定に応用することが可能であるかを検討することである。今年度は、ベンフォードの法則に基づいて推定した財務諸表エラーと多くの先行研究で開発されてきた利益調整の指標間の関係を分析した。1984年度から2017年度までの62,099企業-年のサンプルを用いた分析の結果、技術的利益調整と実質的利益調整のいずれも財務諸表エラーと正の相関を示すことがわかった。この結果は、利益調整の程度が高い企業ほど、財務諸表のエラーが多いことを意味する。しかし、興味深いことに、このような関係は利益増加型の利益調整においてのみ観察されることも明らかになった。すなわち、この結果は利益を増加させる利益調整が財務諸表のエラーにつながることを示す。これらの結果は、利益調整が財務諸表エラーを高めていることを示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 財務諸表エラーと利益調整2022

    • 著者名/発表者名
      金鉉玉
    • 雑誌名

      東京経大学会誌(経営学)

      巻: 316 ページ: 123-140

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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