研究課題
基盤研究(C)
レベニューマネジメントは、管理会計とりわけ顧客管理会計の領域と密接な関係を有する。本研究を通じて、重視すべき顧客セグメントの組み合わせを、その利益発生パターンを考慮しながら、時間の経過に応じて変更すべきことを明らかにした。すなわち、収益モデルの研究は、時間の経過に対応した動的なモデルとして考察すべきである。また、多様なステークホルダーと時間軸を考慮に入れたレベニューマネジメントのKPIを提示した。
管理会計
レベニューマネジメントに代表される価格コントロールは、本研究期間に大変注目されるようになった。様々な業界において価格コントロール(その多くには、「ダイナミックプライシング」という言葉が当てられている)が導入されるようになった。しかし、いまだにその多くは価格面のコントロールと短期的な収益向上を志向している。本研究は価格コントロールの長期的な側面、そしてキャパシティ配分といった価格面以外のコントロールにも注目しており、その社会的意義は大きいと考えている。