研究課題/領域番号 |
18K01967
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
井戸 聡 愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (40363907)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 地域おこし協力隊 / 条件不利地域 / 移動 |
研究実績の概要 |
2019年度は東海地域での地域おこし協力隊についての計量的な把握に向けて始動する予定であったが、想定通りに進まなかったため、引き続き計量的な調査を行うための設計と下準備を行った。特に年度後半となり、新型コロナウイルスの影響によって、対象地での調査活動が大変困難となった。そのことで研究計画には大きな影響が出ている。今後の調査研究内容について今後方向性を現状に合わせるように修正する必要があると考えている。予定していた研究内容が想定通りに進行しなかった一方で、当初からの対象である東海地域周辺での地域おこし協力隊の他、次のような地域での地域おこし協力隊を対象とした面接調査を行うことができた。調査対象となったのは、愛知県東部の地域おこし協力隊の他、京都府北部の地域おこし協力隊、奈良県南部の地域おこし協力隊、和歌山県南部の地域おこし協力隊、北海道空知管内の地域おこし協力隊である。また、2018年度までの調査データと今年度の調査によって得られたデータを合わせて分析考察した結果について、以下のような研究成果報告を行った。『愛知県立大学文字文化財研究所紀要』において、論文「地方移動の若者の一動向」の発表を行った。名古屋大学地域調査研究会での研究報告「地方志向の若者の一動向」を行った。『場所から問う現代の若者文化』(近刊予定)においてコラム「地域おこし協力隊×地方志向の若者×移動」の執筆を行った。『ソシオロジ』(2020年予定)において「トランスローカリティから地方の暮らしを考える」の執筆を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は計量的な調査に向けての準備を重ねてきたが、年度後半となり新型コロナウイルスの蔓延で具体的な調査計画や交渉を行うことが困難となった。状況をうかがいつつ今後の対応としてできるかぎりのことを進めていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は計量的な調査を進める予定であったが、新型コロナウイルスの影響により、調査を行うことが難しくなっている。状況を見つつ実現可能な手法を探りながら進めたいが、計量的な調査について2021年度以降に持ち越すことも視野に入れて考える必要があると考えている。面接調査による調査手法で進めることを計画していたが、他の方法についても検討したい。また、これまでの調査データを分析考察し、研究成果として報告することを進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度は計量的調査において、相当額の支出を行う予定であったが、計量的調査ができない状況となってしまった。そのため差額が生じている。2020年度以降の調査費として使用する予定である。
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