研究課題/領域番号 |
18K01980
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
大束 貢生 佛教大学, 社会学部, 准教授 (20351306)
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研究分担者 |
古川 秀夫 龍谷大学, 国際学部, 教授 (10209166)
富川 拓 聖泉大学, 人間学部, 准教授 (70369627)
山田 一隆 岡山大学, 地域総合研究センター, 准教授 (80460723) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | サービス・ラーニング / 地域社会と学校との連携 / 生徒の成長 / 学校の変化 / 地域社会の変化 / 中間支援団体 / 地域の受け入れ団体 / 教育困難校 |
研究実績の概要 |
令和2年度は本来であれば研究最終年度として、教員インタビューや平成30年度入学生に対するアンケートを行い、「地域社会と学校との連携」による教員や生徒への影響を考察するために、①4校教科「人間と社会」担当教員インタビュー・意見交換、②長期的影響を図るため4校の平成30年度入学生(最終年次)アンケート調査、③学校から見た「地域社会と学校との連携」に関する学会報告を行う予定であった。 しかしながら令和2年2月からの新型コロナウイルス感染症の拡大により各高校での活動が、高校の休校、受け入れ団体の学内への立ち入り禁止、生徒の学外での活動の中止等により、予定していたサービスラーニングとしての活動の変更を余儀なくされたこと、また緊急事態宣言の発令等による感染拡大地域への大学からの出張禁止・自粛の要請、各高校からの訪問自粛の要請等により、①については出張自粛禁止・自粛によりまったくできておらず、②についても出張禁止・自粛により高校との打ち合わせができず、また各高校とも休校措置によりアンケートに協力できる時間的余裕がなく、当初定めた予定がほとんど達成できない状況になった。③については令和元年度までの調査に基づき、令和2年度秋に関西教育学会と日本教育実践学会において「地域社会と学校との連携」に関する学会報告をオンライン等にて行った。 また前年度までの2年間の調査をまとめ「地域社会と学校との連携」に関する論考を『佛大社会学』と『聖泉論叢』に執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の拡大のため、昨年度予定していた調査がまったくできておらず、進捗状況としてはほぼ一年遅れとなっている。加えて、新型コロナウイルス感染症への対策として各校が実施している教科「人間と社会」の実施内容もこれまでとは異なったやり方を迫られており、そのためこれまで蓄積してきた研究と異なった前提条件とならざるを得ないため、研究計画の変更が迫られている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度においても新型コロナウイルス感染症の収束が予期できない状況により、加えて従来蓄積してきた各高校の「人間と社会」の実践方法にも変更が加えられたため、今後の調査研究においては、withコロナ、アフターコロナを見据えた形での「人間と社会」の展開とならざるを得ない。コロナ禍において各高校がどのような対策をとっているのかについても調査を行い、従来の成果・効果との比較を進めたい。 さらに2022年度より高校の学習指導要領の改訂があり「人間と社会」の位置づけも変容せざるを得ない状況である。コロナ禍と新学習指導要領という2つの変数をどのようにコントロールしてこれまでの研究成果との比較を行うかについて、慎重に研究を進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の拡大により、今年度(最終年度)に予定していた調査が大学の出張禁止・自粛要請によりまったくできなくなり、オンラインでの学会報告を除き、今年度(最終年度)の計画が次年度にすべて持ち越しとなったため。最終年度計画に準じて使用を行う予定である。
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