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2021 年度 実施状況報告書

持続可能な消費社会研究──ポートランド発展の条件を探る

研究課題

研究課題/領域番号 18K02004
研究機関文京学院大学

研究代表者

寺島 拓幸  文京学院大学, 人間学部, 准教授 (30515705)

研究分担者 間々田 孝夫  立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (10143869)
水原 俊博  信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (10409542)
藤岡 真之  弘前学院大学, 社会福祉学部, 准教授 (60405727)
三田 知実  熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (20707004) [辞退]
野尻 洋平  名古屋学院大学, 現代社会学部, 准教授 (40713441)
畑山 要介  豊橋技術科学大学, 総合教育院, 講師 (70706655)
畑山 直子  日本大学, 文理学部, 研究員 (10732688)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードポートランド / 消費文化 / 持続可能性 / エコ / ローカル / DIY / フィールドワーク / アメリカ
研究実績の概要

本研究の目的は,「環境先進都市」として注目を集めるオレゴン州ポートランドの消費文化を実証的に検討することによって,特有の消費文化とその持続可能性の実態解明,およびそれを支える地域コミュニティの役割を明らかにすることである。
2021年度は,当初3年(2018~2020年度)を予定していた本プロジェクトの研究期間を延長し,新型コロナウィルス感染拡大によって前年度に実現できなかった現地フィールドワークを実施しつつ,ポートランドの消費文化を形成している志向性としてこれまで照射してきた〈地域志向〉〈環境志向〉に加え,〈健康志向〉や〈DIY志向〉についても探求する予定であった。また,これまでのフィールドワークで調査してこなかった産業分野(オーガニックスーパーマーケット,ファーマーズマーケット,ワイナリー,ディスティラーなど)への聞き取りも予定されていた。
しかし,想定よりも長期化した新型コロナウィルスの影響により現地フィールドワークの実施を見送らざるをえなかったため,2018~2019年度に実施された調査から得られたデータを再検討し,論文のかたちにまとめた。またこの間,各プロジェクトメンバーは,上記の志向性に関する理論的・実証的研究を進めた。
こうした事情から,2022年度まで研究期間を再延長し,社会状況の変化(パンデミック,物流の混乱,急速に進んだインフレなど)による消費者意識の変化も踏まえた調査課題の再検討をおこないつつ現地フィールドワークに臨む。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度は,2020年度に引き続き,新型コロナウイルスの感染拡大ならびにコロナ禍の長期化によって研究計画の変更を余儀なくされた。当初計画されていた年度末(2022年2~3月)の現地フィールドワークは見送られた。このため,次善の策として,各プロジェクトメンバーがパンデミック前に実施された調査のデータの再検討や得られた情報のアップデートに努め,論文のかたちにまとめる作業を主におこなった。

今後の研究の推進方策

2021年度末(2022年2・3月)に実施される予定であった現地フィールドワークを2022年度に延期する。各プロジェクトメンバーが渡航可能な時期として2022年8~9月または2023年2~3月を予定している。これに向け,定期的にオンライン研究会を開催し,(1)2018~2019年度から変化した社会状況(パンデミック,物流の混乱,急速に進んだインフレなど)による消費者意識の変化も踏まえた調査課題の検討,(2)調査対象者の選定とアポイントメント,(3)半構造化インタビューで用いる質問項目の作成をおこなう。

次年度使用額が生じた理由

当初の研究計画では,2021年度に数名のメンバーによる現地フィールドワークが予定されていた。しかし,新型コロナウイルス感染拡大により実施が見送られ,次年度利用額が生じた。
2022年度は,改めてフィールドワークを実施する計画のため,「旅費」はこれに充てられる。また「物品費」は,引き続き関連する文献・資料の収集費用として使用される。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 社会的ミッションをもったコーヒーロースタ──オレゴン州ポートランドの事例から2022

    • 著者名/発表者名
      畑山要介・寺島拓幸・藤岡真之・野尻洋平・畑山直子
    • 雑誌名

      雲雀野

      巻: 44 ページ: 33-51

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 食の安全と政治的態度2022

    • 著者名/発表者名
      藤岡真之
    • 雑誌名

      弘前学院大学社会福祉学部研究紀要

      巻: 22 ページ: 13-23

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 消費文化の情報化と社会の持続可能性──新しい生活様式を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      水原俊博
    • 雑誌名

      経済社会学年報

      巻: 43 ページ: 5-14

    • オープンアクセス
  • [学会発表] フェアトレードの展開と倫理的市場の形成──社会・環境的配慮の市場化をめぐる社会学2021

    • 著者名/発表者名
      畑山要介
    • 学会等名
      第8回経済社会研究フォーラム
  • [学会発表] 消費と労働の脱成長2021

    • 著者名/発表者名
      畑山要介
    • 学会等名
      日本社会学会
  • [学会発表] デジタル化時代の消費文化2021

    • 著者名/発表者名
      寺島拓幸
    • 学会等名
      経済社会学会

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公開日: 2022-12-28  

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