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2021 年度 実施状況報告書

文化政策の動向とアートプロジェクト現場の労働に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02005
研究機関共立女子大学

研究代表者

吉澤 弥生  共立女子大学, 文芸学部, 教授 (20513162)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード芸術 / 労働 / 文化政策 / 地域 / アートプロジェクト
研究実績の概要

本研究の目的は、文化政策の進展を背景に各地に広がった、多様なアクターによって成り立つ「アートプロジェクト」を支える人々の、(1)労働実態とキャリア形成のプロセスをインタヴュー調査によって明らかにし、(2)現場に即した持続可能な文化政策のあり方を提示するとともに、(3)これら現代の芸術生産にかかわる労働者の視点から「芸術生産の社会学」を展開させることである。
本年度は主に日本とイギリスのアートプロジェクト、文化政策、労働、ジェンダーに関する文献と資料の収集を行った。とくに本研究の調査対象者が引き続き受けているコロナ禍の影響、さらには芸術文化業界の「ブラック労働」やハラスメント被害の告発が進む現状の把握に努めた。その中で、状況を問題だと認識し改善に向けてアクションを起こす人々や、作品の中にテーマとして取り入れたりする作家が現れるなど、ここ数年で新たな展開がみられることがわかった。
研究成果に関しては、オンラインでの講師活動(舞台芸術製作者オープンネットワークON-PAM「舞台芸術の契約にまつわる連続講座2021/持続可能な創造環境に向けて」第2回「労働環境編」、東京造形大学CSLAB「田中功起 ラジオ《社会と抽象》」特集「労働とハラスメント」)を通してさまざまな参加者と共有するとともに、鼎談参加記事(『美術手帖2021.10 アートの価値の解剖学』「アート業界の労働環境をフェアにするために」)を通じて公表することができた。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルスの影響で移動が制限され、現地調査やインタヴューを行うことが難しかったため。

今後の研究の推進方策

国内でのインタヴュー調査を年間5名を目標に、オンラインでの調整を進める。また日本とイギリスの近年の文化政策の変化とその影響を文献を通して調べ、労働者の声の背後にあるそれぞれの社会・文化的状況について考察する。

次年度使用額が生じた理由

国内の現地視察とインタヴュー調査を行うことが難しかったことから次年度使用額が生じた。今後、国内での現地視察とインタヴュー調査、および文献資料の購入のために使用する。

備考

舞台芸術製作者オープンネットワークON-PAM「舞台芸術の契約にまつわる連続講座2021/持続可能な創造環境に向けて」第2回「労働環境編」講師(7月24日)、東京造形大学CSLAB「田中功起 ラジオ《社会と抽象》」特集「労働とハラスメント」ゲスト(7月26日)、『美術手帖2021.10 アートの価値の解剖学』鼎談記事「アート業界の労働環境をフェアにするために」を通して研究成果を公表した。

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公開日: 2022-12-28  

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