研究課題/領域番号 |
18K02011
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研究機関 | 和光大学 |
研究代表者 |
中力 えり 和光大学, 現代人間学部, 教授 (50386520)
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研究分担者 |
定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 教授 (40282892)
中島 崇文 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (90386798)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 移住労働者 / 循環移民 / 国籍 / 家事労働 |
研究実績の概要 |
本年度前半は、イタリアのローマで実施予定の現地調査に向けて準備を進めた。この現地調査は、当初は昨年度中(2020年3月)に実施する予定だったが、新型コロナウィルスの感染拡大により延期を余儀なくされたため、状況を見極めながら2021年2月に行うことを計画した。しかし、日本でもイタリアでも収束は見通せず、今年度もインタビュー調査は実施することができなかった。今後もしばらく海外で調査を行うことが困難であることが予想される状況となった後半は、アンケート調査やオンラインでのインタビュー調査の実施に向けた検討、準備をはじめた。 研究会は、本年度もコロナ禍が続く中、ビデオ会議システムを使用して3回開催し、特にイタリアにおけるモルドヴァ出身者を中心に、EUにおける東欧出身の移住労働者をめぐる現状と課題、コロナ禍の影響等について確認、検討した。その他にも、適宜メールで情報共有や意見交換を行った。そして、これまで得られた知見の一部は、中間報告書にまとめた。 また、国際移動の制限が続いている一方で、従来であれば日程的に出向くことが難しかった海外で開催されるセミナーやシンポジウム等にオンラインで参加することが可能となったため、国際労働機関(ILO)や欧州経済社会評議会(EESC)主催のものをはじめ、本研究に関連するさまざまなオンライン・イベントに積極的に参加し、知見を深めることも心掛けた。 なお、コロナ禍による研究の遅延のため、本研究は期間を延長して実施することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度に引き続きコロナ禍が世界的に収束せず、2021年2月に予定していたイタリアでの現地調査を実施することができなかった。そのため、研究を遂行する上で必要な知見を十分に得ることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍が続いており、イタリアで現地調査を実施することが困難であることが予想される。そのため、オンラインでのアンケート調査やインタビュー調査を行うことを考えている。コロナ禍が移住労働者の国籍をめぐる戦略にどのような影響を与えたのかも、新たな要素として考慮することとなる。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で、2021年2月にイタリアで行うことを予定していた現地調査が実施できなかった。そのため、旅費等の支出がなくなり、次年度使用額が生じた。 イタリアでの現地調査が実施可能となれば旅費を支出する。困難であれば、別の方法で調査を実施することを考えており、協力者への謝金等の支出が必要となる。
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