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2020 年度 研究成果報告書

メディア文化における「孤独」の系譜

研究課題

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研究課題/領域番号 18K02012
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

長谷 正人  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40208476)

研究分担者 菊池 哲彦  尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (10419252)
前川 修  近畿大学, 文芸学部, 教授 (20300254)
加藤 裕治  静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (20633861)
川崎 佳哉  早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (50801792)
松谷 容作  國學院大學, 文学部, 准教授 (60628478)
大久保 遼  明治学院大学, 社会学部, 准教授 (60713279)
増田 展大  九州大学, 芸術工学研究院, 講師 (70726364)
角田 隆一  横浜市立大学, 国際教養学部(教養学系), 准教授 (80631978)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードメディア文化 / 映像文化 / 孤独 / パーソナル化 / 写真 / 映画
研究成果の概要

本研究の目的は、「孤独」という独自の観点からメディア文化の歴史を再考することである。従来のメディア研究では、写真、テレビ、(携帯)電話などが人々の間に「つながり」を作り出し、社会的集団を形成してきたことが重視されてきた。これに対して本研究は、メディア文化の根底的な部分に「孤独」な経験と意識が生じていたことに着目し、従来のメディア理解を転倒させることを試みた。結果として、20世紀以降の写真、映画、テレビ、電話などが、それぞれの土地や社会に固有のヴァナキュラーな文化と交錯しつつ、現在までに孤独なメディア経験を醸成してきたことを明らかにし、その成果を数々の論文や書籍によって発表することができた。

自由記述の分野

社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的な意義は、しばしば「つながりの過剰」とも形容されるような現代のメディア社会のなかにおける人びとの「孤独」な経験や意識のありようを歴史的に明らかにしたことである。このことは、つながりや集団の形成をもっぱら重視してきた従来の学術研究では見過ごされてきた側面であり、また、メディア文化が歴史的に「パーソナル化」と呼ぶべき事態を社会のうちに引き起こしてきたことを示してもいる。さらには、以上のような考察を進めていくなかで社会学と美学・芸術学の二つの分野の研究者が融合し、それぞれのアプローチを相補的に深化させることができた点にも意義があった。

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公開日: 2022-01-27  

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