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2020 年度 実施状況報告書

現代社会における部落差別の変容に関する研究―差別意識とその表出形態に焦点を当てて

研究課題

研究課題/領域番号 18K02034
研究機関大阪市立大学

研究代表者

阿久澤 麻理子  大阪市立大学, 人権問題研究センター, 教授 (20305692)

研究分担者 内田 龍史  関西大学, 社会学部, 教授 (60515394)
熊本 理抄  近畿大学, 人権問題研究所, 教授 (80351576)
妻木 進吾  龍谷大学, 経営学部, 准教授 (60514883)
出口 真紀子  上智大学, 外国語学部, 教授 (10593494)
BONDY Christophe  国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (10634032)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード部落差別の変容 / 新しいレイシズム / インターネット上の差別
研究実績の概要

2020年度には、新学期がスタートした時点で、大学生を対象とした調査を実施する予定であった(アンケート調査)。これは、若者世代の部落差別についての認知経路、高校卒業までの間に得た知識や、学校での学習経験などと共に、部落問題についての認識、理解、古典的/新しい差別意識の有無などを聞くことを目的にするもので、大学での学習が始まる前の状況を把握するため、新学期に実施する必要があった。しかしコロナウイルス感染症の拡大によって、研究代表者・分担者の所属する大学でも新学期のスタート時期が遅れ、また調査の設計がオンライン授業での実施に対応していなかったこともあり、最終年度のアンケート調査を延期することとし、2021年度(科研の延長を申請)に実施することとした。そこで、2020年度は、大学生調査をオンラインでの授業時にも実施でいるよう、再設計した。
このような状況であったので、2020年度は前年までに実施した調査研究をもとに、その成果を学会で発表したり、論文として公表することに割くなどした。また、「現代社会において変容する部落差別」(本研究のテーマ)としては、海外で公表される英文論文に、部落問題についても「歴史修正主義」が散見されるようになり、研究会でも検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本来であれば2020年度までの研究課題であったが、COVID-19のために予定していた最終年度の大学生を対象とした意識調査が実施できず、結果として1年延長(2021年度まで)の申請を行い許可を得た。2021年度新学期、大学によって授業の対面・オンライン対応が異なっているため、当該調査も、オンライン・オフライン(対面)の両方に対応できるように再設計し、2021年新学期にGoogle formを利用して行っている。その他については予定通り進行(終了)している。

今後の研究の推進方策

これまでの研究成果(自治体意識調査の再集計、Twitter分析、海外のmodern racism研究の動向)などを報告書にまとめていく。
また、2021年度に実施することとなった大学生の意識調査の結果を、分析する。

次年度使用額が生じた理由

2020年度にコロナウイルス感染症の拡大により大学の新学期授業開始が遅れ、かつ、大学によってまちまちとなり、すべてオンライン化された。6大学で実施を予定していた、大学生を対象とした意識調査(アンケート)を実施する統一した条件が揃わなかったことや、オンデマンド授業で実施するという想定ではなかったので、調査の設計自体を再検討する必要に迫られたため。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「貧困」「差別」に抗する同和教育・人権教育2021

    • 著者名/発表者名
      熊本理抄
    • 雑誌名

      人権問題研究所紀要

      巻: 34 ページ: 29-90

  • [雑誌論文] 「人権三法」と新たな人権課題(「インターネット」「コロナウイルス感染症」)についての府民意識2021

    • 著者名/発表者名
      阿久澤麻理子
    • 雑誌名

      京都府人権教育・啓発推進計画に関する府民調査報告書

      巻: - ページ: 140-160

  • [雑誌論文] Voices of Sanitation Workers in Japan amidst the COVID-19 Pandemic"2020

    • 著者名/発表者名
      Makiko Deguchi & Chie Matsumoto
    • 雑誌名

      The Asia Pacific Journal Japan Focus

      巻: Volume 18 Issue 18 ページ: online

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 内田龍史 著 被差別部落マイノリティのアイデンティティと社会関係(書評)2020

    • 著者名/発表者名
      出口真紀子
    • 雑誌名

      部落解放

      巻: 62 ページ: 2-3

  • [雑誌論文] 「法期限後」につなぐ同和教育―若手世代の部落出身教師への聞き取りから2020

    • 著者名/発表者名
      阿久澤麻理子
    • 雑誌名

      世界人権問題研究センター研究紀要

      巻: 25 ページ: 39-76

    • 査読あり
  • [学会発表] 変容する現代社会の部落差別―ツイートのテキスト分析を通して2020

    • 著者名/発表者名
      阿久澤麻理子
    • 学会等名
      解放社会学会

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公開日: 2021-12-27  

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