研究課題/領域番号 |
18K02063
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
西島 文香 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 准教授 (70432812)
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研究分担者 |
飯國 芳明 高知大学, 教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門, 教授 (40184337)
深山 誠也 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 講師 (50756682)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 単身高齢者 / 中山間地 / 支援ネットワーク / 社会関係資本 / 食品摂取多様性 / 老研式活動能力 |
研究実績の概要 |
2017年度に「高知大学地域包括ケア研究会」として実施した先行調査研究のデータを本調査研究の研究代表者・分担者・協力者で共有し、2018年度は主に本調査研究における調査の設計に必要なデータ分析を行った。 2019年の1~5月に研究会を3回開催し、データ変数のうち「食品摂取多様性得点」、「老研式活動能力指標」、「ソーシャル・キャピタル」に関する指標に関し、相関分析やクラスター抽出の検討を行った。 2019年8~9月に数回研究会を開催し、データ分析の目的・方法を検討し、以下の点を確認した。まず分析目的は、単身後期高齢者の「食品摂取多様性得点」を規定する要因の特定とする。分析方法は以下の2つ。①「食品摂取多様性得点」を調査対象者の属性・居住集落の属性で回帰分析し、有意な変数を特定する、②「食品摂取多様性得点」が4未満の低位群について、この群の発現確率をプロビット分析で解析する。 まず、「食品摂取多様性得点」を規定する要因として、性別の他、運転や移動など身体能力(「老研式活動能力指標」の一部)、積極的に働きかける立場での社会的つながり(ソーシャルキャピタル指標の一部)などが密接な関連を持つことが分かった。 また、低位群を対象としたプロビット分析においても、運転できるなどの身体能力の他、積極的に他人と関わる、支援するといった社会的つながりなどの回答が低位群において有意に負の値をとることが分かった。 2020年2月に既存のデータ分析をもとに、現時点の分析結果の公表に向けた論文の準備を進め、先行研究のレビュー、データ解析及び考察について分担を決定した。3月、先行研究レビューについて共有を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2018年度から引き続き相関関係分析、クラスター分析およびプロビット分析などを行ってきた。分析において確認すべき仮説に関連し、調査データと個票の紐づけなどが必要となった。これに関連し、2019年3月末に、先行調査研究で中心的な役割を果たした研究協力者が転出し、調査データや個票の精査、データ分析、仮説の検証などに課題が生じている。 また、2020年2月以降は新型コロナウイルスの感染拡大が危惧されるなか、後期高齢者との対面によるインタビュー調査等が困難となっている。 さらに、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、研究やそのために必要な打ち合わせなども自粛せざるを得ない状況の下、先行調査研究の取りまとめ(論文の分担執筆)などが進められなくなっている。
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今後の研究の推進方策 |
①分析データの精査、個票の確認などを行い、先行調査結果の取りまとめ及び公表を行う。 ②先行調査の分析結果をふまえた仮説を抽出し、必要な追跡調査を行う。 ③後期高齢者との対面によるインタビュー調査については、新型コロナウイルス感染拡大が危惧されるなか、調査の実施が困難となった。調査方法の変更を検討する必要がある。 ④対面・聞き取り調査から調査方法を変更して、分析に支障のない調査データが得られるかについては慎重に判断をし、本調査研究が継続可能であるか再検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
①2019年度に計画していた追跡調査、インタビュー調査が実施できなかった。 ②購入予定であった解析ソフトの購入を見送った。 ③2020年2~3月に参加予定であった学会・研究会が中止になった。
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