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2020 年度 実績報告書

未来の剥奪:貧困の〈生活-文脈〉の縦断的理解を通して

研究課題

研究課題/領域番号 18K02066
研究機関群馬県立女子大学

研究代表者

宮内 洋  群馬県立女子大学, 文学部, 教授 (30337084)

研究分担者 松宮 朝  愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (10322778)
新藤 慶  群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (80455047)
打越 正行  和光大学, 現代人間学部, 講師 (30601801)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード貧困 / 〈生活-文脈〉 / 地域コミュニティ / 外国籍児童・生徒 / 女性ホームレス
研究実績の概要

本研究の目的は、生身の身体を伴ったフィールドワークに基づいた、貧困研究の深化にある。
本研究の独自性にもかかわるが、各メンバーによるフィールドワーク及び社会調査が基本となる。メンバー全員による研究会を定期的におこない、【各自のフィールドワーク→研究会における議論と振り返り→各自のフィールドワーク→研究会における議論と振り返り→・・・】というサイクルによって、本研究を進めている。このようなサイクルを繰り返すことによって、各自のフィールドワークのブラックボックス化を避けることができるだろう。すでに互いの〈生活-文脈〉を理解し合うメンバーだからこそ、各々のフィールドワークにおける様々な文脈までもが理解が可能となっている。
本年度は、世界中のどの研究グループもそうであろうが、世界的なパンデミック状況下となってしまい、新型コロナウイルス感染症対策のために実際に地域に伺い、直接的な生身の身体を伴った参与観察や聞き取り調査は事実上不可能となってしまった。そこで、オンラインを用いたインタビューをおこないつつ、最終年度となる本年度においては、初年度と2年目に実施した参与観察と聞き取り調査の分析と議論に集中した。
一方で手をこまねいているだけではなく、私たち研究グループの研究成果の積極的な還元のために、私たち研究グループ主催のシンポジウムをオンラインで2020年9月3日に実施した。〈生活-文脈〉理解研究会主催・東海社会学会共催シンポジウム「女性ホームレスの排除:〈生活-文脈〉から考える」(企画:〈生活-文脈〉理解研究会,司会:打越正行,基調講演:丸山里美,対談者:宮内洋)である。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (7件) (うちオープンアクセス 5件、 査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 地域社会と男性の孤立をめぐって―地方自治体の地域福祉調査から―2021

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 雑誌名

      愛知県立大学教育福祉学部論集

      巻: 69 ページ: 44-56

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 地域コミュニティの実践と地域社会学の方法論(上) 愛知県3地域における地域コミュニティ調査から2021

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 雑誌名

      共生の文化研究

      巻: 15 ページ: 88-99

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 外国人児童生徒の動態と学校-家庭連携の可能性-国籍に注目した分析を通じて2021

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 雑誌名

      群馬大学共同教育学部紀要 人文・社会科学編

      巻: 70 ページ: 191-206

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 外国人の子どもを対象とした貧困研究の成果と教育実践上の課題2021

    • 著者名/発表者名
      新藤慶
    • 雑誌名

      群馬大学教育実践研究

      巻: 38 ページ: 287-96

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 外国籍住民の集住と地域コミュニティ2020

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 雑誌名

      都市社会学

      巻: 110 ページ: 17-22

  • [雑誌論文] コミュニティソーシャルワーカーによる地域コミュニティ形成-愛知県長久手市の取り組みから-2020

    • 著者名/発表者名
      加藤昭宏・松宮朝
    • 雑誌名

      社会福祉研究

      巻: 22 ページ: 9-22

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ヤンキーうちなーぐちの言語社会学試論2020

    • 著者名/発表者名
      打越正行
    • 雑誌名

      沖縄国際大学南島文化研究所編『南島文化』

      巻: 43 ページ: 43-81

    • 査読あり
  • [学会発表] コミュニティソーシャルワーカーによるコミュニティ再編-愛知県長久手市の取り組みから-2020

    • 著者名/発表者名
      加藤昭宏・松宮朝
    • 学会等名
      第13回東海社会学会大会一般報告
  • [図書] 〈つながり〉の戦後史 尺別炭鉱閉山とその後のドキュメント2020

    • 著者名/発表者名
      嶋﨑 尚子、新藤 慶、木村 至聖、笠原 良太、畑山 直子
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      青弓社
    • ISBN
      4787234773
  • [図書] 子ども家庭福祉2020

    • 著者名/発表者名
      垣内国光、岩田美香、板倉香子、新藤こずえ
    • 総ページ数
      304
    • 出版者
      生活書院
    • ISBN
      4865001212
  • [図書] 『平和研究(「沖縄問題」の本質)』2020

    • 著者名/発表者名
      日本平和学会編
    • 総ページ数
      224
    • 出版者
      早稲田大学出版部
    • ISBN
      978-4-657-20009-9
  • [図書] 地元を生きる――沖縄的共同性の社会学2020

    • 著者名/発表者名
      岸政彦・打越正行・上原健太郎・上間陽子
    • 総ページ数
      472
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      978-4779514975

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公開日: 2021-12-27  

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