研究課題/領域番号 |
18K02104
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
河本 尚枝 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (50403499)
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研究分担者 |
牧田 幸文 福山市立大学, 都市経営学部, 准教授 (00555336)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 移民 / 高齢者 / ケア / マイノリティ / 介護 / 福祉 / 中国帰国者 |
研究実績の概要 |
2022年度は前年度に引き続き文献調査、国内に居住する日系高齢者の調査を行った。日本からの渡航調査に調査対象者の同意を得られたことから、2023年3月13~32日に米国ハワイ州でインタビュー調査を行った。オアフ島およびハワイ島在住の日本人移民一世高齢者(現在の国籍を問わず、自身が米国に渡り高齢期を迎えている日本出身者)23人へのライフヒストリーを聞き取った。 2022年度の研究業績は以下の通りである。 (1)河本尚枝: 河本尚枝監修・世羅郡文化財協会満州世羅金馬二世の会編著『「満州開拓あの時」証言集』世羅郡文化財協会、2022年(担当部分: 「人々はなぜ満州へ渡ったか」) (2)牧田幸文: 国際学会Association for Anthropology, Gerontology, and the Life Course(オンライン開催)で研究報告(2022年7月17日、報告タイトルAging War Orphan in Japan) (3)多文化共生講座「中国帰国者の歴史から満州経験者の高齢化問題を考える」で牧田、河本が講演した(2022年12月18日、加茂交流館)。 (4)研究成果の社会還元として2事業(計3回)を共催した。(1)2022年7月23日、福山市立大学で第16回びんご多文化共生連続ワークショップ「異文化ケアと地域コミュニティについて考える~誰一人取り残さない地域の構築を目指して~」を福山市立大学の他3団体と共催した(https://www.fcu.ac.jp/news/2022/06/16_1.html)。(2)第14回中国帰国者の体験を聞く会~地域共生社会の実現のために~(2022年9月11日、広島市南区民文化センター)、第15回中国帰国者の体験を聞く会~地域共生社会の実現のために~(2023年2月23日、東広島市市民文化センター)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由: 新型コロナウイルスによる渡航制限、調査対象者が高齢者であり対面調査への同意を得ることに時間を要し、2022年度は1回しか海外調査を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画では2022年度が最終年度であったが、研究期間を1年延長し調査を行うこととした。2023年度はハワイおよび台湾での追加調査を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症による渡航制限、および調査同意を得ることに時間がかかったため海外調査に行くことができなかった。研究期間を延長し、2023年度に2回の海外調査(ハワイ、台湾)を実施して使用予定である。
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