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2020 年度 実施状況報告書

オランダ家族介護負担軽減プロジェクトの日本への導入可能性検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K02109
研究機関愛知県立大学

研究代表者

田川 佳代子 (沖田佳代子)  愛知県立大学, 教育福祉学部, 教授 (10269095)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード地域づくり / 住民主体 / 高齢者介護 / オランダ / 地域福祉 / 家族介護 / ふれあいサロン / 社会福祉協議会
研究実績の概要

本研究計画は、大きく2つからなる。 ①オランダの家族介護者支援でつくられたボランティアをサポートする支援方策、それを可能とする社会的文脈にあるアクティヴ・シティズンシップについて探究すること。②もう一つは、日本の地域におけるフォーマル・サービスとインフォーマル・ケアの状況を明らかにし、それが交差する支援の状況を探求することである。
前々年度は、日本の高齢者介護の制度政策のこれまでの変遷と介護サービス利用状況の実態および課題を調べた。 前年度は、オランダのアウトリーチ・ガバナンス研究について調べ、「自分でできること」を支援する協働に関して探求した。
当該年度は、市社会福祉協議会で地域担当制が導入されてまもない社協職員が、住民主体のサロンに関わりをもちはじめるプロセスを明らかにした。個別支援に携わってきた社協職員が、地域支援にかかわることになるが、住民主体の地域づくりの経験が乏しい実態と課題が明らかとなった。
また委託型の地域包括支援センターの社会福祉士に半構成的面接を実施し、質的分析を行った。 地域包括支援センターの社会福祉士による、地域住民の相談対応について、どのような社会的相互作用が生じるのか、そのうごきについてとりまとめ、学会誌に投稿した。
地域における高齢者支援のフォーマル・サービスとインフォーマル・ケアが交差する状況について、その現場の実践者のインタビュー・データから、実践のうごきを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

SWESD2020(イタリア・リミニ)の国際学会ポスター発表はコロナ禍で延期後、中止となった。 オランダ調査の渡航計画は見送った。国内の地域におけるインタビュー調査の実施に切り換えた。高齢者へのアプローチは難しいので、専門職や福祉職への面接調査により研究を進めた。その研究の成果をとりまとめ、学会誌に投稿し、掲載された。

今後の研究の推進方策

地域でインフォーマル・ケアを担う地縁組織の関係者へのインタビューを行いたいと考えるが、コロナ禍で難しさがあり、それに代えて、ある市のコミュニティソーシャルワークの実践現場の状況を明らかにするため、市社会福祉協議会の職員への面接調査を進める計画である。その結果を研究成果としてとりまとめ学会誌に投稿する計画である。

次年度使用額が生じた理由

SWESD2020(イタリア・リミニ)の国際学会ポスター発表の渡航予定が7月から11月に延期され、その後、中止となったため、次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 地域担当制導入初期の社協職員が住民主体のサロンに関わる変化のプロセスーM-GTAを用いた社協職員へのインタビューデータの分析-2021

    • 著者名/発表者名
      田川佳代子
    • 雑誌名

      社会福祉学

      巻: 61(4) ページ: 71-86

    • DOI

      10.24469/jssw.61.4_71

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-12-27  

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