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2022 年度 実績報告書

刑事司法と精神保健福祉サービスの地域連携モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02120
研究機関東洋大学

研究代表者

戸井 宏紀  東洋大学, 社会学部, 准教授 (00780397)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード刑事司法 / 精神保健福祉 / 地域福祉 / 精神障害 / ソーシャルワーク / アメリカ / ソーシャルワーカー / 社会復帰
研究実績の概要

本研究では、実施計画に挙げた第一の連携モデル(地域司法精神保健福祉モデル)について、当該サービスが広く展開されてきた米国コネティカット州を対象として、2019年3月に実地調査を行った。精神保健福祉局司法サービス部門、公的弁護人局および裁判所において、ソーシャルワーカーらと面談し、対象者の社会復帰を支える精神保健福祉サービスとの連携状況と課題を明らかにすることができた。第二の精神保健裁判所モデルについては、コロナ禍のため米国での調査を見送ることとなった。一方で、従来参加が難しかった国際学会や研究会にオンラインで参加する機会を持ち、精神保健裁判所モデルの現状と課題について情報収集を行い、研究を推進することができた。これらの調査結果をもとに比較検討した結果、第一の地域司法精神保健福祉モデルが日本においても有効に活用可能であると判断し、研究結果のとりまとめに取り組んだ。
最終年度は、Academic & Health Policy Conference on Criminal Justice Health第15回大会(2022年4月)に参加し、刑事司法手続きの各段階における地域連携の課題について、研究結果をもとに発表を行った。また、本研究で明らかになった課題を踏まえ、地方再犯防止推進計画の実行における地域連携の可能性について、日本更生保護学会第11回大会(2022年12月)にて報告を行った。
再犯防止推進計画では、保健医療・福祉サービスの利用の促進も重要な施策として掲げられる中、刑事司法に関与した精神障害者の社会復帰を地域福祉の課題として捉え、地域精神保健福祉サービスと刑事司法システムの連携モデルの有効性と可能性を明らかにしていったことに、本研究の意義があるものと考える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 再犯防止とウェルビーイング再考―リスクからつながりへ―2023

    • 著者名/発表者名
      戸井 宏紀
    • 雑誌名

      福祉社会開発研究

      巻: 15 ページ: 57-65

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 住みやすい地域にする仕組みとしての司法精神保健福祉サービスの検討 ―米国における地域連携モデルを例として―2022

    • 著者名/発表者名
      戸井 宏紀
    • 雑誌名

      東洋大学社会福祉研究 = Studies on social welfare, Toyo University

      巻: 15 ページ: 12-16

    • DOI

      10.34428/00013768

    • オープンアクセス
  • [学会発表] Utilizing the Sequential Intercept Model to enhance criminal justice and mental health collaboration in Japan: A social work perspective2022

    • 著者名/発表者名
      戸井 宏紀
    • 学会等名
      15th Academic & Health Policy Conference on Correctional Health
    • 国際学会
  • [学会発表] 地方再犯防止推進計画から見た地域連携の課題と可能性2022

    • 著者名/発表者名
      戸井 宏紀
    • 学会等名
      日本更生保護学会第11回大会

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公開日: 2023-12-25  

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