研究課題/領域番号 |
18K02147
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
京 俊輔 島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (60441127)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 触法障害者 / 福祉 / 支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、司法と福祉の連携の元で、入口支援を通じて事業所の利用に至った触法知的障害者対して取り組まれる、1)国内の司法と福祉の連携の元で取り組むソーシャルワーカーの支援特性および2)障害福祉サービス事業所の受け入れ時の不安とその解消のプロセス、3)各機関による事業所に対するフォローアップの構造とプロセスを定性的に明らかにし、両者の連携体制を検討するものである。 2020年度は、2)障害福祉サービス事業所の受け入れ時の不安とその解消のプロセスのまとめに取りかかると共に、3)各機関による事業所に対するフォローアップの構造とプロセスに取り組んだ。2)の成果は論文として公表している。 3)各機関による事業所に対するフォローアップの構造とプロセスについては、新型コロナウィルス感染が懸念される中での取り組みであったため、当初の予定通りには進んでいない。ただし島根県内で立ち上がった「しまね更生支縁ネット」の運営に関わっており、今後の調査等を実施するための礎を築くことができている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度は、学外調査の中止または延期、所属学会全国大会の中止、国内外の出張の制限等、多くの面で新型コロナウィルス感染拡大の影響があったため、当初予定していた研究はほぼ遂行できなかった。 研究成果は、2020年5月に障害福祉サービス事業所の受け入れ時の不安とその解消プロセスの研究に関する論文が『社会福祉学』61(1)に掲載された。
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今後の研究の推進方策 |
1年間研究期間の延期を申請した。ただし2021年度も学外調査の中止または延期、所属学会全国大会の中止、国内外の出張の制限等、多くの面で新型コロナウィルス感染拡大の影響があることが考えられる。それら制約のあるなかではあるが、これまでに収集したデータを元に、不足している情報のデータ分析を進め、研究全体のまとめに取りかかりたい。2019年度から研究が大幅に遅れていることもあり、1年の延期では対応しきれないことが懸念される。未使用額が生じた場合は返還することも想定し、研究に臨む。
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次年度使用額が生じた理由 |
1年間研究期間の延長を申請した。ただし2021年度も学外調査の中止または延期、所属学会全国大会の中止、国内外の出張の制限等、多くの面で新型コロナウィルス感染拡大の影響があることが考えられる。新型コロナウィルス感染拡大の状況等を確認しながら、データ分析や学会発表や定性的(質的)研究法勉強会での報告等を行っていく。未使用額が生じた場合は返還することも想定し、研究に臨む。
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