研究テーマである「被疑・被告にある認知症高齢者・障害者へのソーシャルワークによる支援」に関する活動として、仙台弁護士会での刑事弁護学習会「チーム仙台」での事例検討および令和5年度「東北ブロック再犯防止シンポジウム」での「社会復帰支援・他機関連携~現状と課題~」というテーマでのパネルディスカッション(コーディネーター)を運営するなどを通して、東北圏内の司法と福祉の連携・協働に関する情報収集を行うとともに、司法福祉関連の文献調査等を行った。とりわけ、東北ブロックにおける再犯防止シンポジウムにおいては、山形地方検察庁の検察官主催のケア会議の取り組みや検察段階での「入口支援」の現状と課題についての情報収集を行うことができ、地域における新たな検察による支援についての知見を得ることができた。また、居住支援団体による実践からも、地域におけるソーシャルワークの課題に関する知見を得ることができ、再犯防止をめぐる新たな地域支援の展開モデルを検討することができたと考える。それらを踏まえて、調査研究の全体をまとめる活動を行った。
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