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2018 年度 実施状況報告書

薬物依存のある刑務所出所者に対する中長期的地域生活支援のあり方に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02154
研究機関京都府立大学

研究代表者

山野 尚美  京都府立大学, 公共政策学部, 准教授 (90268748)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードソーシャルワーク / 更生保護施設 / 地域生活支援 / 薬物事犯者 / social work / community support / drug offenders
研究実績の概要

本研究は、現状では具体的な方略が確立していない、薬物依存のある刑務所出所者の地域での安定した生活を支援するために更生保護施設が拠点となって実施するプログラムの立案を目指すものである。プログラムの開発に向けては、更生保護施設薬物処遇担当職員を対象とする調査、プログラムの対象となる薬物依存のある刑務所出所者を対象とする調査、そして海外における先行事例の収集を行う。
今年度は、計画通りに、本研究課題に関連する国内外の文献レビュー、更生保護関連統計データの整理および分析、そして、Joint World Conference on Social Work, Education and Social Development(SWSD)(7/4-7・Dublin, Ireland)に参加し、主に英国および米国のソーシャルワーカーおよびソーシャルワーク研究者と情報交換を行った。またこの他に、更生保護施設薬物処遇担当職員への個別インタビューを行った。
上記を通して、日本の状況すなわち、薬物の自己使用自体に懲役刑が適用され、薬物問題を司法と医療の間でどのように位置づけ、それぞれがどのように責任をもって関与するのかについての議論が十分に進んでいないという点を踏まえて、薬物事犯者の地域における支援の在り方に関する研究を進める必要性が改めて確認された。また、欧米諸国における薬物事犯者の地域支援に関する研究の多くがハームリダクションに言及している点についても、今後先行事例の収集を進める上で留意した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り、更生保護関係の法令および施策の内容について、地域生活支援に焦点化して整理すると共に、法務省が公表している各種統計データを含めた分析・考察を行った。また、Joint World Conference on Social Work, Education and Social Development(SWSD)(7/4-7・Dublin, Ireland)に参加し、主に米国、英国の研究者と情報交換を行った。この他、更生保護施設薬物処遇担当職員への個別インタビューを行った。

今後の研究の推進方策

計画通り、更生保護施設薬物処遇担当職員を対象として、薬物依存のある刑務所出所者に対する更生保護施設退所者の地域生活支援に関する質問紙調査およびフォーカスグループインタビューを実施する。また、海外における先進事例の収集についても計画に沿って進める。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していた更生保護施設薬物処遇担当職員対象のフォーカスグループインタビューについて、予備調査の結果に基づいて内容を修正することとしたため、今年度の実施を見送った。このことにより差額が生じた。
初年度に予定していたフォーカスグループインタビューについては、次年度の質問紙調査と連動する形で実施予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Reoffending prevention or relapse prevention? : Support program for ex-drug offenders at offenders rehabilitation facilities in Japan.2018

    • 著者名/発表者名
      Naomi YAMANO
    • 学会等名
      The Joint World Conference on Social Work, Education and Social Development 2018 (SWSD 2018)
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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