研究課題/領域番号 |
18K02158
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
西内 章 高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (80364131)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ソーシャルワーク / 多職種連携 / ICT / 地域連携ネットワーク |
研究実績の概要 |
本研究は、ソーシャルワークにおけるICTを活用した多職種連携モデルを構築することである。利用者情報を多機関で共有するICTネットワークシステムが活用されている。ソーシャルワーカーはICTをどのように活用するかその実践モデルの構築が喫緊の実践課題である。 本研究は、ソーシャルワーカーの実践の可視化に支援ツールを開発することである。 令和4年度も新型コロナウイルスの感染が拡大したため、調査を実施できなかった。そこでソーシャルワーカーが多職種と関わりながら支援を展開する場面を絞り、支援ツールを開発を目指すことにした。具体的にはコロナ禍で研究可能な研究を実施することとし、ソーシャルワークとして多職種連携が必要な場面及び必要なアセスメントについて文献をもとに検討した。 その結果、ソーシャルワークによる多職種連携が必要な場面は多数あるものの、保健医療福祉分野の複数のアセスメントシートをすりあわせ、統合する際に必要な視点を探求した。その結果、ソーシャルワークによる権利擁護の重要性を再確認できた。権利擁護は、ソーシャルワークにおいて不可欠な視点であり、児童福祉、障害者福祉、高齢者福祉、地域福祉等、社会福祉の各分野の専門性を活かしたアセスメントに加えて、地域の実情や社会資源についてのアセスメントが必要となることを確認できた。 多職種連携では、分野や制度を横断的にとらえることになるが、他方、ソーシャルワークとして固有な視点をアセスメントツールに取り入れることが必要となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染が拡大したため、調査が実施できなかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍では、多方面に調査の依頼をし、調査の承諾を得ながら地域包括ケアとして汎用性のあるアセスメントツールの開発することが難しかった。成年後見制度における多職種連携場面に絞ることによって、保健医療福祉機関で活用されているICTと、本研究で提示しているアセスメントツールの関係性に焦点化した成果をまとめることができると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のため調査が実施できなかったため、旅費や物品費が使用できなかったため。
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