研究課題/領域番号 |
18K02161
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研究機関 | 東北文化学園大学 |
研究代表者 |
森谷 就慶 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (80382696)
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研究分担者 |
大竹 伸治 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 准教授 (40382577)
齊藤 隆之 福島学院大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20550552)
尾形 倫明 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (60633675)
たら澤 邦男 東北大学, 医学系研究科, 講師 (30632806)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 精神障害者 / 精神障害 / 就労支援 / 就労支援プログラム / ゴールドスタンダード / 障害者雇用促進法 / ストラクチャー・プロセス・アウトカム / 前向き介入研究 |
研究実績の概要 |
本研究は、精神障害者の就労支援におけるサービスを、ストラクチャー、プロセス、アウトカムの3側面から把握し、今後の科学的かつ合理的な精神障害者の就労支援におけるサービスの標準化を検討することを目的としている。 前向き介入研究により、①精神障害者の就労までの経過と、その間に提供される医療・福祉サービスの実態把握と客観的評価を行う、②就労の有・無と提供されたサービスとの統計的関連から、より合理的な就労支援プログラムを検討する、③適正かつ効率的なケアマネジメントおよびソーシャルワークを導き出し、就労支援の標準化を検討する、上記3点を達成することにより、精神障害者の就労に必要な『適切な質と量のサービス』を明らかにし、精神障害者の就労支援の『ゴールドスタンダード』の確立を目指すものである。 研究3年目にあたる2020(令和2)年度は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する緊急事態宣言にともない見合わせていた調査を実施した。精神障害者の就労支援のサービス環境を考慮しながら、サービス開始からサービス終了(就労)までの間に、利用者に提供された医療・福祉サービスの詳細な利用実態把握と客観的評価等を行うため、①精神障害者の就労支援理論の構築(ソーシャルワーク)、②身体障害・知的障害と精神障害との異動からみた就労支援理論の構築(障害科学)、③介護福祉サービスと障害福祉サービスとの報酬からみた就労支援サービス(介護報酬と障害報酬との異動)、④精神障害者の就労支援に関する費用(経済指標の検討)の視点から、研究分担者らと定期的な研究会開催を継続した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究3年目である2020(令和2)年度は、本調査の実施直前に新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言があったため、調査実施を延期した。その後、現実的な調査の実施方法と精神障害者の就労支援について理論的構築と調査内容と実施方法の見直し、再度、各サービス提供施設に調査内容の説明と就労支援プログラムの実施依頼を行い、環境調整に時間を充てた。以上のことから、研究の進捗状況としては、遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度にあたる2021(令和3年)年度は、現在実施している本調査へのエントリー数を増やすとともに、追跡調査のフォローアップを確実に行う。 また内外の資料収集を継続し、これまで公表に至っていない精神障害者の就労支援に関する理論的構築の成果や、現在までの調査結果から分析可能な項目から学会発表を行う。 今後も研究班構成員のそれぞれの専門性を活かしていくことで、研究を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する緊急事態宣言にともない調査の実施が遅れた。今後、調査票の回収に伴いデータの入力、分析等の作業等に使用する計画である。
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