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2019 年度 実施状況報告書

加齢による機能低下がもたらす在宅高齢者の調理上の不便さと栄養摂取状況との関連

研究課題

研究課題/領域番号 18K02191
研究機関帝京平成大学

研究代表者

野口 律奈  帝京平成大学, 健康メディカル学部, 准教授 (70720796)

研究分担者 芝崎 本実  帝京平成大学, 健康メディカル学部, 助教 (10634256)
野原 健吾  帝京平成大学, 健康メディカル学部, 助教 (70727726)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード高齢者 / 調理 / 不便さ / 食品摂取の多様性評価 / 男女差 / 油脂類摂取の低下
研究実績の概要

本研究の目的は、在宅高齢者の調理上の不便さとそれへの対処行動(以下、調理行動)を見出すこと、調理行動と栄養摂取状況との関連性を明らかにすることの2点である。
この目的に対し、BDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票:brief-type self-administered diet history questionnaire)を用いた調査を予定していたが、高齢者には回答が困難であることが判明した。
そこで令和元年度より調査方法を変更し、研究者が作成したアンケート調査とグループインタビューの実施とした。すでに、245名へのアンケート調査と回収、8名×2グループへのインタビューが終了している。
今後、それらの結果の解析を進め、早い段階で論文化する。
一方、多くの高齢者が、嗜好的にも調理的にも油脂類の摂取量低下を訴えた点について、新たな課題を感じている。食事量が減少する高齢者が必要な摂取エネルギーを充足させるためには、上手に油脂類を摂取する工夫が必要である。事実、高齢者用食事チェックシート(食品摂取の多様性評価票)には、油脂類という項目がある。この課題に対応するため、胃消化シミュレーター(GDS)を購入し、基礎実験は終えている。今後、唾液や胃液の分泌量が低下した高齢者を模擬した実験を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

245名へのアンケート調査と回収、8名×2グループへのインタビューが終了している。
アンケート結果(量的調査)においては、統計解析がほぼ終了している。
現在、インタビュー調査結果を質的に解析している。

今後の研究の推進方策

アンケートとインタビュー調査の結果は解析を進め、早い段階で論文化する。
一方、多くの高齢者が、嗜好的にも調理的にも油脂類の摂取量低下を訴えた点について、新たな課題を感じている。
食事量が減少する高齢者が必要な摂取エネルギーを充足させるためには、上手に油脂類を摂取する工夫が必要である。事実、高齢者用食事チェックシート(食品摂取の多様性評価票)には、油脂類という項目がある。
この課題に対応するため、胃消化シミュレーター(GDS)を購入し、基礎実験を終えている。今後、唾液や胃液の分泌量が低下した高齢者を模擬した実験を予定している。

次年度使用額が生じた理由

BDHQの使用を取りやめたことにより、その分の費用が不要になった。
次年度は、研究成果の発表に必要な旅費、論文投稿費用、胃消化シュミレーション実験用の食材料費等に使用する予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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