カルシウムヒドロキシアパタイト(CaHap)の高いイオン交換性を利用して,Ti4+ならびにCe3+を含有するTiCeCaHap固溶体粒子を創出したことにより,Hapの陽イオン交換特性を知る上で有意義な知見が得られ,学術的意義があると言える。また,Ti4+とCe3+のUVの吸収波長が異なる点に着目し,UVAからUVBにわたる広範囲のUVを吸収したり,用途に応じて吸収波長を制御したりできる物質を創出したことは,利用範囲の広い成果だと言える。高機能をもつ無機微粒子を布に担持する加工法は,有益な性質を持つ多くの金属に応用できる技術であり,種々の分野で発展性が期待できる社会的意義のある成果だと言える。
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