前年度までに本研究の大きな目標である「不凍タンパク質をいかに野菜の内部に導入するか」について検討を重ね、①細胞壁に微小な傷をつける,②浸透圧を高めて不凍タンパク質を浸透させる,③不凍タンパク質を限定分解して浸透性を上げる,などの方法によりより効果的な方法を模索した。 得られた結果について、耐凍性付与の効果が認められた条件に対し、顕微鏡観察により不凍タンパク質の浸透度を評価した。植物は多糖類が主成分であるので,タンパク質を染色することにより大まかな浸透度は明らかにできた。 最終的には成分分析,機能性等により,未凍結野菜との比較・評価を行った。
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