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2019 年度 実施状況報告書

教員養成における質保証システムの日本的特質と構造的課題に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02289
研究機関国際基督教大学

研究代表者

佐藤 千津  国際基督教大学, 教養学部, 教授 (20271356)

研究分担者 前田 耕司  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60219269)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード教員養成 / 教師教育 / 質保証 / アクレディテーション
研究実績の概要

本研究は、イギリス(スコットランド)とオーストラリア(ビクトリア州)の教員養成機関(本研究では大学を対象とする)に対するアクレディテーションの実施過程に着目し、アクレディテーションにおける外部評価と内部質保証の連動メカニズム、およびそれを成立・機能させる要件の解明を目的としている。そのうえで、これら二つの地域の質保証モデルを比較の枠組みとしながら、日本の教員養成の質保証システムに固有の特質と構造的課題を明らかにすることを試みる。今年度は、オーストラリアの研究協力者とのオンラインミーティングを定期的に続け、オーストラリアの事例に関する分析を継続することができた。イギリス(スコットランド)調査に関しては一部の調査が実施できなかった。スコットランドでは、教師が自ら教職の質の管理を行う専門職団体としてGeneral Teaching Council for Scotland (GTCS)が1965年に設立されている。以来、50年以上にわたり教師や教員養成担当者らが自律的に教員養成の質の管理を一元的に行っており、イングランドのような教員養成機関に対する査察(inspection)というかたちでの評価は行われておらず、ボランタリーなアクレディテーションを通じて教員養成プログラムの質向上が継続的に行われている。今年度は、以前に実施した教員養成課程に対する調査結果を踏まえ、その後の展開過程について、これらのプログラムの調査を3月に実施する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響でイギリスへの渡航と調査の実施が困難となったため、その部分の調査は延期せざるを得なくなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

イギリス調査に関して、以前に実施した教員養成課程に対する調査結果を踏まえ、その後の展開過程について、これらのプログラムの調査を3月に実施する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で現地調査の実施が困難となったため、研究はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

2020年度は、昨年度に実施できなかったイギリス(スコットランド)調査を中心に実施する計画である。General Teaching Council for Scotland(GTCS)の協力を得ながら、スコットランドの教員養成の質保証システムに関する現地調査を実施する。並行して、オーストラリアの事例に関する分析も継続し、研究の総括を行いたい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの感染拡大により海外渡航ができなくなり、当初に実施を予定していた海外における調査が実施不可となったことによる。

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公開日: 2021-01-27  

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