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2023 年度 実績報告書

教員養成における質保証システムの日本的特質と構造的課題に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K02289
研究機関国際基督教大学

研究代表者

佐藤 千津  国際基督教大学, 教養学部, 教授 (20271356)

研究分担者 前田 耕司  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60219269)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード教員養成 / 教師教育 / 質保証 / アクレディテーション
研究実績の概要

本研究は、イギリス(スコットランド)とオーストラリア(ビクトリア州)の教員養成機関(本研究では大学を対象とする)に対するアクレディテーションの実施過程に着目し、アクレディテーションにおける外部評価と内部質保証の連動メカニズム、およびそれを成立・機能させる要件の解明を目的としている。そのうえで、これら二つの地域の質保証モデルを比較の枠組みとしながら、日本の教員養成の質保証システムに固有の特質と構造的課題を明らかにすることを目指している。
2023年度前半は、オーストラリアに関する最終調査を実施した。まず本研究が主な対象としてきたビクトリア州の教員養成との比較対照事例として、多様性の点で先進的な教育実践を有するクイーンズランド州のグリフィス大学を訪問し、グリフィス大学における教師教育の実態について、コロナ禍での取組状況を含めて調査を行った。また、オーストラリアの先住民族に関する新たな全州的動向が今後の先住民族政策や教師教育政策に与える影響等について研究協力者らと意見交換を行った。さらに、現地の公立校を訪問し、教師の養成・研修、職務内容(Teacher Aideとの役割分担など)、教育活動の実態などについて調査した。2023年度後半は、これらの調査結果を踏まえ、オーストラリアの研究協力者らとのオンラインミーティングを続け、オーストラリア調査の結果をまとめ、分析を進めた。
また、研究全体のまとめとして、これまでに行ったイギリスの教師教育に関する調査とその分析を継続するとともに、日本の教員養成の質保証システムに固有の特質と構造的課題をエコロジカル・アプローチによる教師エージェンシー(teacher agency)の観点から分析し、調査結果をまとめた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] グリフィス大学/モナシュ大学(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      グリフィス大学/モナシュ大学
  • [雑誌論文] イギリスの教師教育における多様性─教師エージェンシーの視点から─2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤千津
    • 雑誌名

      国際教育(日本国際教育学会紀要)

      巻: 29 ページ: 84-87

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] アボリジナル主体のオーストラリアの教師教育─ポストコロニアルの視点から─2023

    • 著者名/発表者名
      前田耕司
    • 雑誌名

      国際教育(日本国際教育学会紀要)

      巻: 29 ページ: 88-91

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 先住民族との共生とパートナーシップーオーストラリアの先住民族主体の教育から―2023

    • 著者名/発表者名
      前田耕司
    • 学会等名
      日本学習社会学会第20回大会

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公開日: 2024-12-25  

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